一字として同じ響きはない
前回の記事より
⇒ 言魂
このことから、1字として同じ響きはないということに気づく。
当時は、紙に手書きだ。
そして、真っ白な紙。枠線なども存在し得なかった。
自由に言葉を描けたのだ。
文字は音を宿してる。
詠み上げるとき、同時に頭のなかで音が再生されている。
「あ」 「あ」
与える印象がぜんぜん違う。
ただ大きさを変えただけなのに。
同じように「あ」一つで見ても
「あ」
「あ」
「あ」
「あ」
「あ」
文体で違う。その人の書く文体というものがある。
人それぞれで、発せられる「あ」の響きが違うのだ。
この違いは、読み手が特に感じ取る。
それと同じ「あ」でも、文脈で響きが異なることがある
「あ! ひこうきぐも!」
「あーめん」
「ありときりぎりす」
「さあ、そろそろねるべかあ」
全部、同じ「あ」でも、意味する所、響かせる所が全く違う。
そうでしょう? この配列のおとだって
手書きにすれば、それを顕著に現せると思う。
しかも枠に囚われない、全くの「白紙」にだ。
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