プロ商用と趣味芸術の音楽は食い違う
dtm音源の話です。
特に、好きでdtm音楽するかもしれない方への備忘録です。
私はkompleteを買ったことを後悔してます。
決して安くはないものだったので。
kompleteを通じて商用の音楽を知り、パソコンの音楽制作に、革新と落胆を一度に味合わせてくれました。
必要ないと分かるまで、それを求めずにいられないdtmプラグイン製品の闇は、xで繋がってるフォロワーさんをみて間近に体感します。
趣味でやってる方が、商用の世界がどんなものかを知らずに飛び込むようなものです。全く、音作りに対する姿勢が違うことに、驚愕しました。
商用の音楽の世界を、kompleteは教えてくれます。
それは即席のミックスジュースです。
すでに出来上がったものです。
すでに出来上がったサンプルが2TB(2000Gb)あります。
これらを整理し、適度な場面で呼び出して、数10秒から1分2分を1時間以内でラフmixし、即座に仕上げるのです。これを受注分、素早く繰り返します。
今では、aiが似たようなことをやってくれます。
すでに出来上がったサンプルなので、どこかで聞いたことのある音楽や効果音が、ずらーっと、商用音楽の世界に展開されます。似たような雰囲気のものが、犇めきます。これが商用音楽です。。経済のための、使い捨ての音。新しいサンプルが次々に出るので、最新のサンプルが必要とされます。
作曲の技術よりも、データの整理整頓と、サンプル内容の把握、必要な場面でフレーズ集をすぐ呼び出せる経験則が物を言います。
とにかくサンプル容量が膨大なので、ハードディスクを大容量のものを揃えなければなりません。転送速度やメモリ、CPUもそれなりのものを必要とし、プラグインだけでなく機材にも経費がかかるようになりますし、電気代も保守メンテナンス料も必要とされます。
膨大なコストは見えない領域に侵食する。
ある意味、技術職なんですね。
。。
好きで音楽をやってる方。
その手段にdtmを用いてる方にはどうでしょうか。。
全く、創作の方向性が違うようには感じます。
もし、限られた環境でしか音を鳴らせない場合、上記のような使い捨てのサンプルは、ただリソースを占有するだけに終わり、かえって大変になりました。
方向性が違うので、使うことが難しい。リソースの維持管理、特にハードディスクの容量やダウンロード時間、ライセンス管理の方が特に手間で、pcの寿命は縮めるわ、思うように作曲ソフトが動かせない。、となり、方針の変更を余儀なくされます。
それで、より高性能のパソコンを求めるのは、良くない方向に足を踏み出すことになります。ただではないので。
趣味のためにお金を掛けるのは良いのですが、その分、仕事を大変にしなければなりません。それで余暇が潰れ、作曲する時間がとれないのであれば、本末転倒です。。
昔に比べて、ソフトやプラグインは十分に揃いましたが、たくさんありすぎて全てを試すことは困難ですし、商用のpr記事が溢れて、手頃な優良なソフトは何処かの時代に置き去りになってるかもしれません。
昨年2024年度は、その失くした音を思い出させるような旅でした。誰かが拾ってくれていたのでした。
書きたい音は、すでに身近にあるのかもしれません。
或いは、同じ志を持つ先人のギフトが見出されるのを、内側で待っているのかもしれません。