剣の心得
剣はなぜ存在するのか?
かつて、人が圧倒的脅威に立ち向かうために鍛えぬかれた剣。
時代を切り開くために剣は振るわれ、自らの肉体を超えた強さを実現するために剣は存在した。
剣は力、身体の延長線上のかつてない力となる。
剣には生まれた意味があり、何らかの思念が宿っている。そこに使い手の意志が乗るわけで。
剣を初めて手に取る時、汝なぜ力を求めるか?を問われることだろう。
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⇒ 何のために剣を振るうのか?
剣豪の魂よ。
主の言葉が聞こえるだろうか?
剣は形なきもの、振るう人の魂によってその役割を変化させる。
役割に見合った力を、人に与える。
楽しむために剣を振るう?
よろしい、ちゃんばらごっこの棒きれを与えよう(0 v 0*)
自らの意志を貫くために剣を振るう?
よろしい、お前の意志に見合った切っ先をその手に与えよう(‘ ‘*)
乱世を生き抜くために剣を振るう?
よろしい、命を懸けるにふさわしい真剣を主に授けよう(u u*)
誰かを守るために?
お前の生き様を示すために?
舞の芸術性を磨き上げるために?
ただかっこつけたくて?
剣。
剣は剣で向かい合う時
その剣に込められた思いが見えるものだ。
相対する瞬間から勝負は決まっている。
ちゃんばらごっこの剣が、どうあっても真剣には敵わないように。
剣舞と、戦場の剣は相容れない、まるで場違いであるかのように。
剣と剣のぶつかり合いは、双方の意志のぶつかり合い。
剣に込められし魂の強い側が相手を制する。
軸、重心の位置、太刀筋、構え、リズム、呼吸…剣の言葉がにじみ出ておる。
それらは相手を観た瞬間に把握できるのだよ、瞬間に勝負は決まっている。
意思弱きナマクラは真剣の前に返り討ち、それすら見えない奴は雑魚。
剣の心得。
術技とかは後付。
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