火星の夢

昼なのに夜空をみているようだった。
銀河系を連ねる星たちが、上空で次々に回っている。

北極星を中心に星が回るように。
だが、こちらは東から昇り、西に沈む。

星が回転する度、その色は赤、橙、緑、青と様々な色のパターンに変化し
また、空の色も全くの闇色ではなく、群青色、淡く輝く青色と紫色、漆黒の煌きが散りばめられていた。

昼なのに、その星々が闇色の中でその色とりどりの輝きを放つとは。
あの銀河系を連ねる星。火星? の影響?

 
私たちは避難所に来ている。
世界の終わりの天変地異に備えて。

そしてこの日、空が闇に染まり、星々が次々とその輝きを解き放つのを見た。
火星の銀河帯が、ぐるぐると空を巡る、その様子を見届けた後、月が割れ、豪雨が降り注いだ。

あっという間に低地は水浸し。
その勢いは留まることを知らない。
はやくもっと高いところへ。

でも今は空をとぶことができるから問題はない。
荷物をおいて出来る限り遠くへ>と避難指示が出る。

問題ない。荷物(記録道具)をもって空を駆け、次の場所へ移動しよう。


木彫りの熊

夢の中で、過去のレールに乗っていた。電車。
故郷から遠く離れて、海を越えて電車で旅した「過去」

四東もごちゃまぜの駅。
帰り道はどこかに続いている。
そんな過去の夢。

 
過去のレールを辿って行くと、途中で線路が途切れていることに気づく。普通の道に続いている。
もう今では使われなくなったのか、駅は無人で使われてない。封鎖されてる。周りは緑で囲まれて。

でも、過去の電車は其処から出発しようとしていた。
線路が途切れているのに。これは、もとある線路の場所に戻す必要がある。

そこで線路の分かれ道を調べて、順路を戻そうとした。
でも、予測したルートが間違っていた。道に投げ出されてしまう電車。
いったん戻らなければ、修正するのが大変。

 

電車は、定められたレールの上を走り続けるだけなんだなって思った。
その時は、レールの上に戻さなければならないと思ってた。でも投げ出されてもきちんと走ることができるんだなと。

路面電車? 路面電車。

 

その場所を抜けて、小さいころ良く着ていた図書館の近くに飛んだ。
2階から見える景色は、都会のビルと大きな淀んだ色の池、
その池の見晴台に、木彫のオブジェが立っていた。

最初は木のオブジェと思ってたら、よく見るとその1塊の木に、何種類化の動物の姿が模られていた。

木彫りの熊。。。他に雌ライオン、狸? そして猿もいる。
過去の時代に彫られたものだそうだ。こんな大きな木を、さも自然な杢目のように掘り当てるとは。
そう、木をくりぬいた幹の中身が見えてなくて、漆黒色に、そのまま幹の色で型どられていたから。

「これはどうしてココにあるんだろう? なにか知ってる?」

 
2階にいる、昔一緒だった知り合いの同級生に訪ねてみた。

「昔からココにあるんだよ。あの木彫は、そういうものなんだなって思うよ」

ふーーーん。。。

 

ぱっと見はただの木の幹なのに、ああやってよくよく見たら動物たちの姿。
なんでかなーとか思ってた。

なんとなく鎌倉から室町時代の感じがした。

んー、脱線脱線。

 

そういや昨日はこの場所で待ち合わせをしてたんだ。
古くからの友人と。

でも場所が曖昧だったのか、移動手段の自転車を置いていた場所が。。
おかげで、合流してタクシーで待ち合わせの場所に向かった後、自転車をとりに戻らなくちゃいけなかった。

だいぶ荒っぽい運転だったなぁ、たくしーさん。
早く付いたし、早く降りたかったからお釣りもらわず直ぐ降りたよ。

「おつりはいいです」
「はいよ」

Tくんとは、自転車と空とでうちの自転車の場所まで戻っていった。
ちょうど図書館のあるあたり。

そこから街に遊びに行こうと思ってた。電車で?

そうだ。図書館の辺には駅があった。その駅のイメージがちょうど夢に反映されてるかのようだ。
現実ではその駅からはつながってないはずの県外にも、たしかルートが繋がってたんだ。

その駅から街にも行けた。
その駅から県外にも行けた。
その駅から田舎にも行けた。

その駅には図書館がある。

2階から見える風景に、木彫りの熊の動物たち。
そこから池と都会のビルが絵画のように写っている。葛飾北斎の絵に似てた。

あの駅は、過去に使われていた線路のルートに繋がっている。
過去のれーるから、あの駅に向かおうとしたところで脱線した。
それは、先のルートを予測だけでよく確かめもせずに進もうとしたからだ。

修正は大変だった。いったん戻らなければいけない。

 

戻ったら、
次。駅。
図書館。
木彫りの熊。
古くからの友人。
タクシーの暴走。

空飛ぶ練習。街のショッピングモールを空で駆け抜けていた過去の夢。
空は、自分の意志で飛べる部分と、風に流される部分とある。でも幾分早い。
確実に行くときは、極力地に足をつけて移動している。スピードは遅いが。

 

過去バラバラに見た3日分くらいの総集編、
夢は、それを見た時に過去の情景まで思い起こさせる。

みたい。


書はパズル

書はなんのために存在するのか。
記録、記録書。作者の念が籠ったもの。
意図があって生まれてきた。

それは何のために書かれたのか。
読む人は、それを解読しようとする。
他人の思考回路を借りることで、自分の糧とするために。

けして、ほんの内容に頷くだけではない。
書はパズル、そこに込められた真意を解読するんだ。

 
書の書かれた背景を読み解こうとしない人は、内容に飲み込まれるという。
内容に飲み込まれると、著者の意のままになってしまう場合もある。

教科書的位置づけの本がいい例。
 

古くからよく読まれる本の一部を注意して読めば、それが理解できた。
本は内容ではない、書かれた意図を読む必要がある。それを教えてくれたのだった。


イルカさんは何処から来たの?

イルカさん、いるかさん。どこにいるのかい?

どこにイルカ?

 
海、うみ、うみ^

海の人、といえばイルカさん。そんな気がする。
イルカさんは言葉を話せるの。きゅるるるるるるるるるる。

 

遠くまで遠くまで話せるの。
水の中でおしゃべり。人とも話せる。たぶん。

海に行ったら、イルカさんにーあいたーいな^^


樫の木のバトン

くるくるくるくる

樫の木は、そよ風をまとって動く。

くるくるくるくる

あれは杉の木かもしれない。

 
くるくるくるくる

梢の1本を空に掲げ、木々にそよぐ風を感じる。

そこから一線を右腕にまとう。螺旋状の連なり。

 
くるくるくるくる

木々は歌う、梢に舞う。そよ風のリズムと共に舞う

  
くるくるくるくる

歌声はかすかに響き、そよ風と共に梢を鳴らす

木々の脈動が梢と風に、空高く飛ぶ鳥に

地を這う狼に、虫達に、そして静かにそびえ立つ森の主に

 

舞い踊るとき、舞い上がるとき

足かせは解かれ、とどまることを知らず

まわれまわれ、くるくるまわれ

足あとがひとつ、足あとがふたつ。

まわるまわる、境界線。

私の四肢は、風になる

 

ながれてくる、鳥の記憶

風に乗ってどこまでもとんでいく。

ずっと向こう、運び屋は風、風を結ぶは木々。木々に連なる梢

 
そしてこの手には、小さな命が輝きを放つ。

風たちの舞。