望みを叶えるためには?
私は、望みを叶えようとした。
しかし、過去のそれはうまく行かなかった。
どうしてだろう?
答えは、先代の言葉から何となく察せた。
その願望は、虚構が混じってしまっている。
実現し得ない矛盾を孕んでいる。
願望に矛盾を孕むうちは、実現し得ないのだ…
と。
そんな教えを想起させられた。
もしかしたら、その願望の主は分かっていたのかもしれない。
これは自己都合な望みであり、決してそれに関わる場の、真実を見てはいなかった。
あるのは虚構、存在し得ないビジョン。
だから、願望を伝えるのではなく、自己の中で留め、叶わないと分かってる美酒に酔いしれてただけの事だったのだ。
本気で実現しようと思えば、自己の願望を見据えつつも、現実の、そこに関わる真実の在り方を見定める必要がある。パラドックスを解き明かす、一見矛盾を孕んでいるように視える目の前の現象を解き明かし、今、目の前にある段階から、自らの願いを実現するための道のりを明確にしていくのだ。
目的地を視る。
そして、今現在を視る。
自ずと、進むべき道筋が視えてくるものだ。
地に足をつけて、ようやっと目標へと歩み始めるのだ。
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