星の記憶

全ての成り立ちを知りたいと、願ったのは私自身だった。
ただし私が生まれるそれ以前に、多くの存在たちがその問いを放っていた。

全ては、どのようにして成り立っているんだろう?と。

 
おそらく他の多くの星たちも、自我を持つ生命たちも
同じことを考えたことがあるのではなかろうか。

自分はなぜ生きているのだろう。
なぜこの形を保っているのだろう。
どんなふうに自分の手が動き、足が動いてるのだろう。

誕生から幾ばくかの時を過ごしたとき
こういった疑問が、ふと押し寄せることがあった。

 

同時に、自分が今生きているということに対して
喜びに似た気持ちも、同時に感じていた。
それを感じるとき、物事の成り立ちなどどうでもよくなり
ただ目の前の美しい人生に没頭するのみだ。

 
喜びと、疑問。
自分の中で、同時に内包されている。

かつて星たちが感じてたこと、そのまま。
星の生まれた瞬間から今までの歴史が、
自分という存在の中に内包されているんだ。

想像の喜びがあるから、それを表現したくて自ずと創作した。
逆に、生きることに疑問があるから、物事の成り立ちを見つめるようにもなった。
 
 
両者バランスよく調和するとき
物事は完全なる状態で存在するようになる。

宇宙。

 
自分の誕生から今までを見つめながら、
宇宙の歴史に触れてみることをする。


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