死は掃除役を呼ぶ

死者に触れたことはあるか。
私はある。

まだ温かかった。
温もりがあるのに、ぴくりとも動かなかったんだ。

あの日は夜だった。
冷たい風がひっそりと漂っていた。

 
あの時の光景を、なんと形容しようか。
とてもじゃないが、此処でありのままを書くことは出来ない。

死は、今まで私には身近なものではなかった。

。。。。

と思わされていたのか。

実際は、死とは隣り合わせだ。

死者は私を2度呼んだ。私は2回めで引き受けた。

死者は私だけじゃなく、様々な存在を引き寄せた。

 
死者は語らない。

死は物語る。黒い蝶となって。


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