ピエロ

話は、何処から何処までも現実から鏡が離れてて、一体今自分が何を話しているのかすら輪郭が思い浮かばないように。

私の癖かな。
ん、また何か云ってるなァ。。。そんなふうに思うのです。

 
昨日から、大切なことに気がつきました。
別に応えてもらう必要なんて無かったんだ。
って、それに何の話だったか覚えてないんですものね。
そう思ったら、なんだか楽になって。

そもそも、日記に意味がなくなってきてるしなァー


トレントと歩き夜

湖のりんごの木は、今日は堀の深い怒ったような気難しい表情をしてました。
これは単に葉っぱの影が、幹へ人の顔のように映っただけなのだけど。

深夜、誰も居ないはずの庭園でそれと少し会話するのにも、不思議と怖さはありません。
どうして怒ったように見せるのかが、気になって。ただそれだけです。

 
それとね、何の因果か分からないけど、いつもはこの湖の夜の庭園には私以外誰も居ないはずなのよね。けれど、今日入り口付近で仰向けに倒れてるおじさんが居ました。

死んでないけど、隣を無視して通り過ぎても表情一つ動かさない。
とりあえず、無視してとっとと奥へ向かったものの、気になってまた途中で引き返したのです。

入り口付近には、いつもは見かけないテントが貼ってありました。
中で何人かのおじさんが寝静まってました。
うち、やっぱり気になって近づいてみる。すると何か反応が返ってきます。

 
「。。。。。」

「こんばんは、此処に居るのは。あの〜、いつからです?」

んで、うちが見回りの人でないの分かると、どうやらその人たちは登山帰りで泊まるとこなくてテント貼って寝てたらしいです。
此処に来たのは初めてだって。。。

 
「おじさんたちなんも悪させんけんね。」
「はやくお家にかえってね。たのむから」

 
歩き屋さんたちはそんなふうな事を云ったので、うちはあきらめて湖の奥でのんびりすることにしました。これはいつものとおりです。
今日はいつもと比べて車の音が多くなってたのと、パトカーが一台通ったのと、あと、入り口の傍に車が2台停めてあったことと。どうも騒がしい夜だったように思います。

何があったんだろう。。。


お水、から。生きる。

お水にも、場所や地方や国やら、はたまた水底に潜む神秘のものまで、至るところに違った表情が隠されるものだとも思えます。
同じ場所でも、青空や夕焼けに染まる瞬間など、時間帯によっても見え方が全く異なる。
さてさて、お水よ。おみず。

ほとんどの生き物は、大部分から此れを含むのが知られてるよ。
お水は、そうなの。その瞬間瞬間ごとの周りの光景を一時的に映し出すものでもあり、もしくはその後、奥深くに潜めるものとなるのです、たぶん。

 
へい、一口にお水といわれましても、パスタを茹でるに適した水というのはそれらの要素がふんだんに培われたお水なのですよ。。
お水が、たくさんのそれまでの経験を含んでいて、パスタはぐつぐつ茹でられながら、お水の味そのものを吸収していくのです。カラカラに乾いた乾麺だからこそ、水分と一緒に中で溶けられた塩分(茹でるときに予め入れておく塩。お水に対して1%量)、ミネラル、そしてその水が今まで通ってきたあらゆる痕跡が、パスタの中に流れ込むはずなのです。
パスタの味は、単に小麦粉その他の味だけではなくなる。この瞬間に、茹でられたパスタの麺がだんだんとあざやかな照り具合を見せて、”アルデンテ”となるのでした。

そ、お水は硬水と一般的に呼ばれてるお水を使うと良いのですー。
ほどよく純粋に近い水、軟水では、逆にパスタの魂が水に還っていきますので、パスタは干からび成仏となる。
さ、これでこの記事を読むあなたは、今回はマスコミによってお水の知識を植えつけられてしまったわけですな。
そんな私からは。美味しいパスタが茹で上がりますようにと、いくつか言伝をお送りしますね。

さ、次回はいよいよソースのレシピです。