嘘偽りの世界の中で
嘘の世界は、最初から無かったも同じ。
想いを無視して築かれた、この世界。
世界の苦しみは、たくさんの想いが無碍に扱われてきた結果。
バラバラになろうとする状態を無理やり繋ぎ止めてるから、生まれた。
「嘘偽り」の真実の形を、今、この時に、見て取ることができる。
この歴史は、真実とは呼べないのか。
単なる事実がそこにあっただけで、数年後には記憶に忘れ去られる世界の形だ。
人の手を介在しない限り存続できず、多くの人たちに苦しみと悲劇をもたらしている。
この事実。嘘偽りの歴史。何もかも。
真実を見えなくさせられたからだ。
想いを見えなくさせられたからだ。
多くの人が、目を逸らされている世界が、今の時代だ。
嘘偽りの真実。存在しないことの証明が、因果応報によってなされるわけだ。
こんなにも訳の分からん舞台の物語は「今」にしか掛けないだろう。
嘘偽りの世界など、残す価値ないからな。
でも、たとえこの世界が忘れ去られたとしても、
この時代でしか生きられなかった存在たちの想いは、覚えていて欲しいんだ。
想いだけは、覚えていて欲しいんだ。この苦しみの中、それでも尚在り続けた、真実の想いだけは。
だから私は、彼らの想いを本に書き記しておきたいんだ。
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