記憶を受け継ぐことこそ力

秘伝というものがある。

それがまさに「記憶を受け継ぐことこそ力」で、鍛錬を一切必要としない。
情報に触れるだけで、その技を体得できるというもの。

 

過去、いつの間にかダンスの心得を習得してしまった…
誰に習ったというわけでもなく、きっと誰かの記憶に触れたのでしょう。

ここと
http://goldenflower.jp/beauty/8-kotsuban.html

ここ
http://goldenflower.jp/blog/2358

 

記憶…に書かれてある基本の動作を、その原理原則を予測してなぞるだけ。
技術がなくても、簡単に再現出来てしまう。ある程度のレベルまでは。

その先、熟練者となるには。基本動作の繰り返しの鍛錬が必要なのだろうが…
イメージに、いきなり体がついて行けないのはどうしようもない。(柔軟しても身体硬くて動かせない、という感覚)
記憶の主と身体は違うのだ。そのズレは、繰り返しの動作で自分のものにしていくしかないのでしょう。

 

でもこれって、全く経験のない素人でも、
ある程度のレベルまでは簡単に到達できるということ。

万人がそれに当てはまってくる…
他人を侮れないとはよく言ったものですね。

初対面の人、どういった記憶をその人は受け継いでるのか。
今の御時世、情報なんて好きなだけ望むままに集めることが出来るでしょう。
それこそ自らが把握しきれないところを、他人は持ってる。

その記憶を持ってして、新たな角度から物事を見定めてくる。

 

常識の枷が外れてしまった、自由な思考を持つ人なら。
その人って受け取り上手。少しずつ頭角を出していくだろうな。
そういった仲間が欲しくなります。

作品作りだけでなく、現実世界においても自分とは違った原理原則を構築してて。
自分の近くにそういう人たちが居たら、そこからも記憶の欠片が集まるの。
自分一人では想像もし得ない視点で体得できるから。

 
共に成長できる。

例えば、陰陽五行ってありますね。

http://goldenflower.jp/beauty/0-yingyang5gyo.html
 

あれの動きを太極拳みたいな形で模した物があるんですよ。

木、火、土、金、水

 

従来の教育法だと、決められた型通りにやることが良しとされてるみたいですが
実際はそーじゃないですよ。その方向はむしろ、結界であり封印です。
可能性の扉を封印する術式が、一方的な教えというやつです。

学ぶとはその逆。全ての見本、お手本は、記憶の一欠片とみるのですよ。
師が見せるお手本の動作をひと通りやってみた後は、自らにある別の欠片と組み合わせるのです。

そして違う次元の扉を開くのです。

 

良いですか? 見本の見解を告げます。

まず、中心軸を意識する。これ私の得た1つ目の欠片
次に足場の重心を意識する。これ2つ目の欠片

そう、中心軸意識しても足場がおぼつかなかったら同じ。
足場がしっかり根付くからこそ、中心軸(1つ目の欠片)がさらに活かされる。

 
ここに円の動作が入る。軸を中心とした基本の動き。3つ目の欠片。基本動作。秘伝の中身。

では、ここに新たな記憶の扉を開きましょう。

木、火、土、金、水のポーズ。。。。

 

通常の、動きをただ真似する…というものより、
さらに深い部分まで動作をなぞることが出来、その真髄をもっと理解しやすくなります。

もちろん、完全ではないが。元の教えだって完全じゃないのですから…
ただ淡々と動作を真似るより、はるかに短時間で深くまで理解できるわけです。

 

一方、最初から自分の内にある欠片と組み合わせることはせず、別の掛け合わせも存在する。
だから、色んな人の考え方にふれて、破片の再構成の有り様を学ぶのもイイ。

それも記憶の一部。

 
そうやって無数に得た記憶の中から組み合わせ、自らが構築したい原理原則を形作っていく。
それが、アーティスト。構築者たる所以ですね。

例 ⇒ http://goldenflower.jp/blog/2323

 
以前は「共鳴者」として記憶の欠片を知ることを主に学んでいた。
それらを好きな様に組み合わせて、自らの秘伝を形作るのが「構築者」

誰でも、その能力が宿っている。

 
記憶を受け継ぐ事こそが力です。
組み合わせによって、その人独自の才が発揮されます。

 
それがオリジナリティ、独創性。
作品だけでなく、スキルも、人生も、生き方も。望んだ分だけ思うまま。

 
小説を書く人なら分かる。
物語を作る人なら分かる。
絵を描く人なら分かる。
音楽を作る人なら分かる。
料理を作る人なら分かる。
お花を育てる人なら分かる。
動物の声を聞ける人なら分かる。
舞台を演出する方なら分かる
デザイナーなら分かる。
経営者なら分かる。
道を究めんとする人。
人形遊びも。
なりきりだって。

 
全部、そのスキルで得られる結果は、記憶があってこそ。

だから記憶の宿った「芸術」に触れることは、
新たな可能性の扉を自らにもたらしてくれるのです。

 

夢の実現とは、記憶なのです。


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