孤立

時々、自分が誰だったかを忘れる時がある。
誰だっただろう、繋がりが無いとすぐさま忘れ去る。

もう本当の名前さえ、まともに思い出せない。


他人の場の干渉

自らの手で作り上げたものが、望まない結果をもたらした悲劇。
なぜそれが起こったか… 書いてみて思うことがあった。

巡る箱庭「2-3」

 
自分が望む行動をしているつもりでも、
深層意識では他人の土俵の上で動かされている。
という場面を目の当たりにした。

 
王様は支配を望んだ。
支配を望む上で、力を持つものを自分の牙城に誘いこむ方法をとった。
王様の意志が反映された場に能力のある者を置くから、彼女は誘いを了承したとき、その意志にも了承したと観られ

支配者の意志の元に能力を使ってしまったのだ。

 
王様の、全て自らの思うがままに!という願い。それはある意味健全な意志だと思う。
しかし支配を望むにあたって、他者の意志を顧みずに無理やり…という領域まで干渉してしまった。

無理やり支配する。無理に他から持ってこさせる。
その意志の反映された研究機関で進められた、彼女の発明は…
後に王国全土を震撼させる危険なものを、生み出してしまう。

 

もし、創造する者として本当に自分が望んだ結果を生む発明を目指すならば
当初のように自分の手でデザインした工房や書斎で思索を行うべきだったのだと思う。
そこでならお部屋にある様々な構築物が、自らの意志を反映させる十分な手助けをしてくれるだろうから。

住む場所、生きる場所、仕事をする場所は、自分でデザインするに限る。ということ。
他人のシステムに頼るなど、もっての他なのだ。


星の記憶

全ての成り立ちを知りたいと、願ったのは私自身だった。
ただし私が生まれるそれ以前に、多くの存在たちがその問いを放っていた。

全ては、どのようにして成り立っているんだろう?と。

 
おそらく他の多くの星たちも、自我を持つ生命たちも
同じことを考えたことがあるのではなかろうか。

自分はなぜ生きているのだろう。
なぜこの形を保っているのだろう。
どんなふうに自分の手が動き、足が動いてるのだろう。

誕生から幾ばくかの時を過ごしたとき
こういった疑問が、ふと押し寄せることがあった。

 

同時に、自分が今生きているということに対して
喜びに似た気持ちも、同時に感じていた。
それを感じるとき、物事の成り立ちなどどうでもよくなり
ただ目の前の美しい人生に没頭するのみだ。

 
喜びと、疑問。
自分の中で、同時に内包されている。

かつて星たちが感じてたこと、そのまま。
星の生まれた瞬間から今までの歴史が、
自分という存在の中に内包されているんだ。

想像の喜びがあるから、それを表現したくて自ずと創作した。
逆に、生きることに疑問があるから、物事の成り立ちを見つめるようにもなった。
 
 
両者バランスよく調和するとき
物事は完全なる状態で存在するようになる。

宇宙。

 
自分の誕生から今までを見つめながら、
宇宙の歴史に触れてみることをする。