“闇”の言葉
音トハ、記憶ノ継承。マサニソノトオリナモノダネ。。
彼がそう云ってその音の余韻を汲みとった直後に、またヘンな感覚が体中を駆け巡るのでした。
ふ、闇に溶けいると結っても、所詮は安全の保障された穏やかな星の下。夜の庭園にてのんびり過ごすのみ。
実際、本当に恐ろしいものは人間に他為りません。
これは、剣山の夜道を歩いていたときでさえ感じた。
周りには誰一人としていず、前は何も見えない。でも、怖いのは見えないことではない。
自然の秩序は純粋だから、まだ受け入れてそのまま安らかに死ねるのですが、これが人間相手となるとそうは行かない。
そうだ、特に恐ろしいのはそれなんだ。
死んでなお、その者の傷跡を、不自然な死を、全うしなければ為らぬ。
これを乗り越えるのがどんなに辛いことか…
。。。このような話を刻み込める為に、日記を書いてるわけじゃないや。
そう、これから行く場所が危険かもしれないから、ちょっと学んだことのおさらいも兼ねて。
以下、”あの子”から教わったことです。。
闇は恐れるものでは無い。
それは、恐れを抱いた瞬間に襲ってくる。
ゆえに、恐れるものでは無い。
闇は、見えないという事が自らの城壁にもなる。
決して自分の弱みを表に出す必要は無い。
それは元々見えないのだから。
闇は同時に、目の前の危険を分からなくする。
目先に囚われてはいけない。
全ての感覚を研ぎ澄まさなければ、真実は見えてこない。
闇の世界では、闇の掟に従わなければならない。
自らも闇に染まれ。。。
。。。ふ、本当なのか;;これ。
感覚的に、思いついた言葉が描かれた。
こういうことを、今まで学んだのだろうか…
人間の描く闇なんて、自然の其れとは比べ物にならないでしょうね。
どれだけ、残酷なものなのか。
見てきましょうか…
無事に帰ってくることは、この場に誓いますの。
てか、あはは。何本気になってるんだろう私は。
とかく、相手側にとって今居る場所が闇でないかもしれないのに。
自分ひとり見えないとか、袋のねずみだわ。。。
まずは情報収集ですかね。用心深く行きましょう。
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