サポート切れのWindows10を使い続けるための方法
(2025.1.02執筆、2026.02.17更新)
win10のサポートは2025年10月までの期限であり、強制的にwin11の乗り換えが起こっています。
しかし一般的なWindows11は、標準OSの初期状態が酷すぎて、システム設定の最適化にかなりの労力を要します。
メモリ16Gb以上でようやくwin10並。ほどの性能食いで、100,000円クラスのそれなりのPCを新しく購入しなければ今までのように使えない!といった錯覚を我々にもたらします。
そして、最も懸念すべきは大量の廃棄ゴミです。
サポート切れと呼ばれるパソコンは、win11へのアップデート要項を満たさないばかりに、機能的に問題ないにもかかわらず、処分しなければならない状態に陥ります。たかだか5年...たかだか7年...
1台のパソコン・端末ができるまでに、どれほどのコストと環境負荷がかかってるか。
熊本に半導体工場が出来上がって久しいですが、その製造工程により、大量の豊富な地下水源が汚染され、周囲への環境被害は如何ほどか。
食糧難の時代に、田畑は潰され、周囲の生き物が住めなくなり、食べ物も育たなくなり、ただの工場廃棄物だけが跡地に残る。悲惨な未来を想像するには痛ましいものがあります。
もし本気でSDGsというものと向き合うならば、生命として必要不可欠な環境保全が先であり、製造工程におけるコスト、環境に与える影響、10年後、20年後、100年後を見据えた視点が必要なのですが、残念ながら経済至上主義で成長したグローバル企業の方針は見せかけのSDGsでしかなく、利潤の搾取で消費者を雁字搦めにする仕組みを頑なに維持したまま、変わる気配はありません。これが現実です。
Linux OSの導入で見違えるほど快適になります!
前置きが長くなりました。このような問題の解決策として、私は2020年のWin7サポート切れのタイミングで「古いPCにLinuxを導入」して長く使う!という方法を知りました。
感動すら憶えました。今までのWindowsは何だったんだ!??ってくらい動作が速く、快適なPCになります。ただの中古PCが異次元の性能に化けます。
新古品PCを5年酷使した今も、物理的なキーボード破損や電池の消耗はありましたが、部品交換のみでシステムは快適に動作し、あと5年は使えるほどに健全な状態で扱えています。ちなみに同じ型番(X270)が2026年1月現在、ヤフオクなどに15,000円未満で出品されてます。win10サポート切れで相場は下がるが。むしろ快適に使える。。世の中そんなもんです。

インストール手順を知りたい方は ⇒次のページ にスキップしてください。
目次
以下、初めての方向けにLinuxの説明と注意点をメモしています。
- Linux OSとは?
- 初心者向けのLinux mintについて
- Linuxを導入する際に気になる部分
- Officeソフトの優れた代替え案(無償)
- Adobeソフトの優れた代替え案(無償)
- インターネットブラウザ・メールソフト
- WindowsソフトをLinux上で扱う方法の紹介
- セキュリティの観点ではどうか?
- 最新Windowsではなく、中古パソコンにLinuxを導入して2台持ちという手もある
- 中古パソコンの調達について
このような手順でLinuxパソコンの使用感を記します。
Linux OSとは?
Linuxとは、パソコンを動かすOS(オペレーションシステム)の一つです。
WindowsともMac OSとも違う、オープンソースのLinux。ネット上には様々なLinuxOSが配布されており、存在を知っていれば無償で素晴らしいOSを使わせていただくことができます。
新品のパソコンにWindowsOSをクリーンインストールする感覚で、気軽にLinux OSをインストールできます。
初心者向けのLinux mint
Linuxには、たくさんの派生系OSが存在します。種類や選び方は、こちらを見ると早いかも。
⇒ 【目的別】初心者におすすめのLinuxディストリビューション7選
通常のパソコン用途で使うならば、基本的に「ubuntu」か「Linux mint」の選択になります。
熟練した方用なら他にもありますが、ここでは触れません。
Linuxを導入する際に気になること
Linux OSに切り替える際につまづくのが、今までのwindowsソフトがうまく起動できるのか?という問題かもしれませんが。 Office系の基本的なソフトには、アカウント縛りから解放された、↓よりよい無料の代替え案が用意されてます。
- Office365 ⇒ LibraOffice、(或いはOffice365のブラウザ版)
- Excel ⇒ LibraOffice Calc
- Word ⇒ LibraOffice Writer
- PowerPoint ⇒ LibraOffice Impress
- Photoshop ⇒ Krita, GIMP
- llustlater ⇒ InkScape, LibraOffice Draw
- Outlook(Mail) ⇒ Thunderbird
- Zoom ⇒ Zoom(Linux版、或いはブラウザ経由で)
- Line ⇒ Chromiumブラウザ内の拡張機能としてLineをインストール
↓インターネットブラウザは、標準のFirefoxを始めとして、追加でChromium(Chrome)、広告カット機能のついたBrave、Vivaldiなど、扱いやすいブラウザがLinux上でも扱えるようサポートされています。ブラウザ経由で、インスタやXなどのSNSも見ます。
- Firefox
- Brave
- Vivaldi
- Chromium(Chrome)
他にも、KdenLive(動画編集ソフト)、Blender(3Dモデリング)、Pix(簡易な写真編集)、イラストを描くならKritaなど、有料級の高品質なアプリが無料で提供されています(必要な人は各自でインストールする)
Windowsアプリ(.exe)を起動できる「Wine」について
Windowsを使ってた人は、これまで使ってたアプリが新しいLinuxで使えるかが切実な問題だと思われますが、「Wine」というLinux上で.exeを動作させるブリッジソフトをインストールすることで解決する場合があります。
Macを使ってて、Windowsソフトを動かしたいと思った人はご存知かもしれません。
過去のプロジェクト移行作業が必要となる場合には、Win対応ソフトを認識させるWineの導入が必須です。
少し古いバージョンのWineなら特別な操作をせずとも、ソフトウェア管理というアプリ一覧からもインストールできます。
例えばイラストを描く方がよく使われる「ClipStudio」は、旧式のWineを介してLinux上で動くことが報告されています。
「ラベル屋さん10」や「ラベル屋さん8(HOME)」も「Wine」と一緒にインストールすることで、動くようになります。
セキュリティについて
Linux OSのセキュリティ関連が気になる方は、以下のコラムが参考になります。
⇒ Linux Mint : Linux にアンチウィルスソフトは必要ない?
どちらかというとLinuxを使うリスクよりも、Windowsのセキュリティリスクの方を注視せねばなりません。
気を悪くされたら申し訳ないのですが、Windowsは本来のPC性能を低下させるだけでなく、プライバシー情報を過度に収集している形跡があり、7,10,11とバージョンが上がるにつれて、その度合いはますます酷くなっています。例えば国防の観点からもロシアの専門家によってWindowsVista以降は健全な運用に値しないと評価を下され、特定の場所には持ち込み禁止、Win機が一掃された実績が有るようです。台湾のエンジニアさんも同様の理由で、Winが実用に値しないことを突き止め、国内での対策が施されました。
日本はどうでしょうね。
各個人の経験の範囲でも、問題だらけのOSであることは周知されておりますが、今後ますますその傾向が強くなっていくものと思われます。
仕事上どうしても使わなければならない時、どのように相対していくべきか常に悩まされますね。
それでWindowsを扱いやすくする幾つかの施策を考えましたが、強制アップデートで次から次に不要牌が出現してキリがありません。
初めての方には、中古の2台持ちを推奨する
Linuxのメリット、Windowsのデメリットばかり挙げましたが、実際のところ今までのWindowsアプリを常用してるケースが殆どなので、いきなりLinux環境で今までのように作業できるか?というのは、懸念が多いと思われます。
なので個人的には、最初の数年くらいは用途を分けるべきだと思います。
数万円くらいの中古を見繕い、Linuxを導入したパソコンで、SNSやインターネット閲覧、メールやZoom、写真の整理など。ついでにLibreOfficeやKritaなどLinuxでも動くアプリでの作業に徐々に慣らしていく。
一方過去のWindowsパソコンでは、もしwin10以下ならばセキュリティの観点からオフラインを徹底しつつ、今までの作業に宛てる。
Win11なら、プライバシーの観点からインターネットは最小限に留め、やはり制作に集中できるようにする等。
2台持ちで、徐々に慣らすほうが無理がないかな。と感じたりしました。
中古パソコンの調達について
もしこのページを見てLinuxを試されたい方は、2台目のサブ機にインストールすることを勧めます。いきなりメイン機に導入を試みると失敗リスクが高まるので、段階を踏んだほうが良いです。過去データに未練がなければ構いませんが。
持ってる方は眠ってる古いパソコンに導入。中古を見繕う場合は、筆者と同じ環境が良ければThinkPadシリーズにされると良いと思います。型番まで揃えるならThinkPad x270。
参考 ⇒ ThinkPad x270 ヤフオク
ThinkPad Xシリーズは、PCパーツが長きに渡って一貫しており、バッテリー等の部品交換、保守メンテナンス性に優れます。Linuxは長く使える前提なので、この辺が助かります。最も新しい機種でx270まではメモリ換装が可能。公式にはメモリ16Gbまで対応(魔改造で32GBを挿してる人も居た)、あとSSDを2台搭載(非公式)できるので、システムを動かしながらの大量のサンプルデータ読み込みとかにも重宝する。
CPUが古い?という印象は、第7世代のi3(最低ランク)でも殆ど気になりません。一応第6世代のi5より第7世代のi3の方が性能が良いです。DTMはそこそこスペックを要するはずなので、おそらく一般的にも許容範囲内かな。
メモリは最低でも8Gb以上で。(後で16Gbに取り替えも可)
中にはジャンク品も出品されてるので、付属品にACアダプタが付いており、キーボード含め動作確認が取れているものを選びます。Officeは付いてなくていいです。
あと近年のWifiの高周波数帯域に未対応なので、そこも嬉しい。電磁波が気になる方には、身体への負担も少なめだと思います。
Linux OS mintのインストールに必要なもの
- Windowsパソコン(メモリ4GB以上推奨)
- 空いたUSBメモリ(4GB以上)
- 「Linux OS Mint」のisoファイル(インターネット上から入手)
- USBにisoを焼きこむソフト「Rufus」(インターネット上から入手)
では、次のページにLinux導入手順を記します。