自然の音たちに触れてみる

(2020.10.02執筆)


調律を考える前に、まずは自然の音たちに触れてみる。


風の音や虫の声、大地の音の響き。鳥やカエル。
時間帯や気候で、季節で、色々な音が鳴ってる。

自然に溶け込んだ音色。
それぞれが呼応しあって、耳に優しい音色。


原初の楽器は、彼らと共に語り合うために、自然の音を模して作られた、という成り立ちを感じる。

woodwind

木の笛。風の音を模したもの。
ひゅ~、ひゅ~ん。


音階は、風の強さに応じて上がったり下がったりする。
動物たちの鳴き声も、感情に似た響きを、意志の疎通を、音階でも聞いて感じ取ることができる。
その旋律の変化で、大地や他の生き物からも、共鳴や呼応する音階が自然と発せられて、その土地の、その瞬間の、ハーモニーを奏でる音律が浮かび上がってくる。


それらは絶えず変化する。
つかみ所のないような、けれど共鳴し合って他の全てと一体となったような音の集合体。

人間が、そこで音を発すると、彼らは応えてくれる。
その人自身のもつリズム感や音律に合わせて、一緒に歌ってくれる。

このハーモニーを形にしたいと願うこともある。
が、音の流れを留め続けることは不可能、次々に移り変わっていくから。


流れるままに、感じるままに。
それを形にしたいと願った。

第一日目、太陽のサイクル

(2022.4.04追記)

この地上の、あらゆるもの全ては、例外なく1日に1回のリズムを基本に奏でている。

石も、木も、草も、虫も、動物たちも、人間さえも。


聖書の言葉を借りれば、光あれ!
太陽が地上に現れ、沈む。これを第1日とした。
この第1日が、地上の全ての生命在る根源のサイクルとして成り立っている。

人は、だいたい朝起きて、日の在る間遊んで、夜寝る。

植物たちは、朝日に呼応して成長の面影を芽の先端に宿すし、お日様を浴びようと葉を広げたりする。
夜になるに連れて葉は閉じて、地中の根っこにエネルギーを宿して夢を見てる。


石も、日向で温まる石は、触ると気もちが良い。
逆に夜は、ひんやりしてる。触る時間帯で、同じものでも感じ方が変化する。


これが一日の地上のサイクル。
当前のことのように思いますが、一応再確認。


全ての生命の根源には、まず太陽の周期(1日に1回のサイクル)ありき。

1回/1日の周波数。


これを一般的な音の高さを測る単位(Hz)
つまり1秒間に何回振動するか?に置き換えると
1日=24(時間)✕60(分)✕60(秒)=86400秒であることから

1/86400Hzが基準音として導き出されます。
この第一日のサイクルを私のお庭での基本音階として採用しました。