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巡る箱庭✨賢者の変遷

 13番外編−「賢者の変遷:まえがき

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記憶の書庫にて、かつての隠者の日記帳が眠っている。
それは今現在のスセンからしたら、黒歴史に当たるかもしれない。

孤高の賢者として全知へ至る道を志し、あらゆる知識を手中に収めようとした過去。

その夢を体現するがごとく「賢者の石」の伝承が存在した。
錬金術の第13番目に位置する幻の時刻にて、あらゆる知識をその身に宿す、賢者の石の所在が示されるという。
その石を手に取れば、この世界でわからないものは何一つなくなり、この世の真実へと到達できるであろう。
なんとも、おとぎ噺のように、あやふやで、笑い転げてしまえるような、言い伝えだ。

だけども、その時は分からなかった。何処かにあるかもしれない。 誰も辿り着けない遥か高みの知識へと至れば、そう、あらゆる神秘が、自らの魂の次元が、永遠を宿すに相応しい、その答えを得られるかも知れないのだから。

なぜそんなものを探し求める? 何のために?? そんな夢に人生の全てを投げ打つほどの価値が??

「・・・・・・」

形を囚えてしまえば、はっきりと分かる。
この言い伝えは、子供だましに等しい。賢者の石だって??

冗談だろう。「大馬鹿者の石」の間違いだ。
或いは、人類の愚かな夢が結晶化された、ガラクタ。

愚かな人間は、いつまで伝承にそそのかされ、愛する人や大切な子たちをそっちのけで、幻影を掴もうと足掻き続けるのか???

。。。

人生を台無しにしまえるのは、もう私一人だけで十分だ。
これは戒めの書である。

夢を追う人々が、人生の過ちに気づくまで、何十年と掛ける必要がないよう。 私自身の記録を、ここに書き記しておく。

まずは、賢者の石の全貌をご覧になってあられよう。

私は、かつて賢者を志したもの。愚か者の末路よ。
今は、ただの隠者。ただ長く生きただけの老人でしかない。

続きをみる おしまい(以降の記録は大地の底に沈みました)

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