♪朝露からの芽吹き
0/(秒)風が大地に朝露を運び、小鳥たちが歌う。
「さぁ、目覚めの刻よ」
ねむけ眼で夢から覚めると、
庭園の蕾から温かな光が生まれようとしていた。
朝露のお姫様。
天使たちに見守られ、
動物たちに見守られ、
木々や石、草花たちに見守られ、
そして庭園の主に見守られて・・・
彼女は目覚め、喜びに満ちた声で歌い、
生まれたての大地の上でくるくると踊る。
朝露が霞み、七色の輝きが彼女を包み込んだ。
零れ出る夜明けの光。湖に反射してキラキラと。
何だろう? 湖の精が呼んでいる。
朝の木漏れ日を浴びて輝く水面に
静かに足を踏み入れると、その冷たさが身体に染み込んできた。
心地よいクリアな水の感覚。身体が慣れ、少しずつ全身で感じ取る。
生命の鼓動が聞こえる
ひとつ、ふたつ、静かな声でささやく気配が
風が生命の記憶を運び、水面を波立たせる。
感じる。森羅万象の星の声。
私はこの星で生きている。
空気と水と、お日様と。
共に育む私たちの生命そのもの。
カタチなき想いの響きを感じながら
今、私は生きている。
愛しい存在たち、こんなにも輝かしい日々。
いつも傍に居てくれてありがとう。
夢の続きは未来へと紡がれる。
朝露からの芽吹き。
「おっはよ〜♪ 新しい一日の始まりなの〜」