♪未だ見ぬ神々の楽園

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錬金術士アリシアは、純粋に石の精霊たちが好きだった。
石たちに宿る様々な生命の気配に、いつも心癒されていた。

彼らの声を聞き、声の表情から願いや意志を読み取り、彼ら美しい記憶の再現を少し手伝う。それがアリシア自身、石の錬成で心がけていること。石たちは、決まってこう言うのだ。「私が一番、私が一番に輝きたい」と。

石たちには自身の過ごした悠久の時の記憶と。生命の育まれ、役目を終えた者は根源に還り、延々と循環する輪廻の輪が宿る。それらは星が巡る毎に蓄積され、原石1つ1つの内には円環の紋様が、1年1年の出来事が紡がれ続けている。 蓄積された"記憶"の中でも一際強い輝きを放す光の一粒は、石の本体を抜けだして独立した精霊となったり、風に運ばれて別の生命の一部に乗り移ることもある。


石に宿る微細な生命の痕跡こそが、マナ。微細な光、一つ一つ、それらが創造の源であり、天空に灯される星の一つとなる。
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