Kontakt音源の読み込みを速くする設定
(2019.12.09執筆、2025.12.04修正)
初めてKontakt音源に触れた感想。演奏される音のクオリティすばらしい。反面、読み込みが遅い!
作りかけの曲プロジェクトを開く度に、じーっと読み込まれるのを待つこと数分...(' '*)
これがプロの制作環境なんだな〜と、感慨に深けるのでした。

KontaktはサンプラーVSTiとしては、遅い。重い。メモリ消費も莫大。
ということで色々試した結果、いくつかの改善措置が見つかったのでメモしておきます。
読み込み時間を短くする5つの設定
- 設定でUsageデータの提供にNo!を突きつける
- VST2よりも、VST3以降のプラグイン規格で立ち上げる
- Kontakt7よりKontakt6...出来るだけ旧バージョンを優先して立ち上げる。8は非推奨
- 音源のプリロードサイズを小さな単位にする
- パージAll Samples後にプロジェクト(テンプレート)を保存する
- Windows Defenderの設定を見直す(Windowsのみ)
Batch re-save機能を活用する
旧VST2より、VST3以降のプラグイン規格で立ち上げる
プラグイン規格の主流は、2025年現在はVST3やCLAPです。
DAWプロジェクト内で複数立ち上げるほど、旧VST2は立ち上げた分のKontakt本体のリソースが消費されてましたが、VST3以降は、複数のKontaktを単一のリソースで共有できるように変わりました。
もし旧VST2をお使いの方は、VST3に切り替えるだけでリソースの改善が期待できます。
Kontakt6.6以降からVST3規格に対応しており、VST3以降の利用が推奨されます。
Kontaktは旧バージョン(6)の方がパフォーマンスが良い
Kontaktは6を境に、バージョンが上がるにつれて機能が複雑化し、リソースが増すようになりました。
音源の対応バージョンが6以下の場合、Kontakt6で読み込むのが最もパフォーマンスが良いです。
音源によっては7以上を要求する場合があるので、そのときはkontakt7で読み込みます。
音源プラグインの機能としては6で完成しているので、旧バージョンは音源と合せて大切に保管しておくこと。
(音源もアップデートすると、最新バージョンしか対応しなかったり編集不可になったりするので、デメリットのほうが高い)
Kontakt8になると、リソース量と読み込み時間がさらに悪化します。
音源のプリロードサイズを小さな単位にする
プリロードするサンプルサイズ。デフォルトで60kbの設定になってます。
おそらくHDD(読み込みが遅いストレージ)に合わせて余裕を持った大きさになってるのだと思う。
しかし最近のストレージはSSDに変わり、ストレージからの読み込み速度が劇的に改善しました。
よって、このプリロードサイズに関してはそこまで必要なさげです。
ストレージがSSDで、もし次項のPurge機能を活用しないのであれば、最小の6Kbからの設定が良いかと思われます。

プロジェクトのトラック数が増え、同時再生サンプル数が多くなり、ロードが追いつかずに音が飛んだりする場合は適時増やします。 まず6Kbで様子を見て、その後調整されてください。
(音飛びのない)ちょうどいい値は、CPUの性能や同時に立ち上げるプラグインの種類にも関係します。
目安として。DAW内にKontakt ✕ 8トラックのみの構成で、第7世代ノートCPU全開(2.8Gb/s × 2コア)で最小単位の6kb〜12kbでOK。
CPU省電力モード(およそ1Gb/s × 2コア)で、30kbのプリロードがちょうどいい感じでした。
1サンプルに対するプリロードサイズを削ると、事前読み込みの総ファイルサイズが減るのでロードが早くなります。
パージAll Samples後にプロジェクト(テンプレート)保存する
Kontakt音源は、初回ロード時に全てのサンプル音をプリロードするようになってます。しかし、実際に曲中で鳴らすのは一部のサンプルだけ。それ以外のサンプル読み込み時間には徒労が発生してます
なので、音源を立ち上げたら真っ先に「Purge All Samples」!

これで読み込まれる全てのサンプル(プリロード)がメモリから解放され、次回プロジェクト/テンプレートを立ち上げる際に、余計なロード時間がかからずに済み、多大な読み込みの短縮効果があります。
プロジェクトテンプレート作成時は、Kontakt音源にPurge All Samplesを行って保存すると良いと思います。
Purge All Samples後に鳴らす音は、サンプルを冒頭からロードしつつ再生するので、初回は微妙に音が飛んだりするかもしれません。
しかしそのプロジェクト保存後は、鳴らされたサンプルが予めプリロードされた状態になるので、メモリ消費が必要最低限で済みます。
Purgeを行うと、そのトラックのリアルタイム入力が死ぬので、使い分け必須。
トラック毎にPurgeするかしないか、使い方に合わせてテンプレート修正すると良いと思います。
読み込み最適化にPurgeをメインで行う場合、前項に挙げた「サンプルのプリロードサイズ」を十分な値で確保しておくと、リアルタイム読み込み時の渋滞(音飛びなど)が緩和されます。
Windows Defenderの設定を見直す(Windowsのみ)
Windowsだと、有償Kontakt(player版非対応)音源の読み込み時に、アンチウイルスソフトが読み込みの邪魔をしてくるケースがあります。
Windows設定で、音源データが格納されてるフォルダをWindowsDefenderの適応外に設定せねばなりません。詳しくは、下記の参考サイトをお読みください。
参考 ⇒ http://tranceparentblue.tokyo/archives/30658710.html
Batch re-save機能を活用する
これは3rdパーティー製の音源のみ効果ありますが、個人的には非推奨です()プロジェクトが壊れる可能性があります。
参考
⇒ KontaktのBatch Resave機能をすごく詳しく解説〜メリットと注意点
⇒ Kontakt : ロード時間の短縮(makou's peephole)
この機能を使う時はいくつか注意事項もあるようなので合わせてご確認ください。
- Kontaktのold版と最新版を併用する場合、最新版でBatch re-saveするとKontakt_old版で使えなくなる
- サンプルが欠けた状態でBatch re-saveすると元に戻せない
- 万一を考えて、実行の前に音源バックアップをとっておくと安心
とりあえずバックアップを確保した状態でやってみました。

Kontaktの画面上部にあるフロッピーアイコンを押すと、Batch re-saveという項目があります。
選択すると、確認ダイアログが出てくる。

音源コンテンツのあるフォルダを指定します。このときコンテンツフォルダをまとめて指定すると高確率でKontaktが爆発するので、面倒でも音源一個ずつのフォルダを指定してあげたほうが良いです。何の問題もなくスムーズに完了です。
まとめ
以上で、重たかったKontakt音源の読み込みが目に見えて早くなります。