音の周波数と倍音

この世に存在する音のうち、人間が認識出来る音には限りが在ります。
一般に20Hz〜20000Hz程度までしか、聞こえても音として認識されません。
この聞こえる範囲を、人の可聴周波数と呼びます。

Hzというのは1秒間の振動数。
その振動が音として聴覚神経から脳に入り、何の音なのかが分かります。



・第一の領域(約125〜約800Hz)低音域

リズム感、動きのイメージ・バランス感覚、そして時間的空間的概念に関係しています。
身体では尾てい骨から腹部の辺りに対応します。


・第二の領域(約800〜約4000Hz)中音域

音程やメロディー、感情表現、記憶力に関係しています。
身体では腹部から頚部あたりに対応します


・第三の領域(約4000〜約20000Hz)高音域

芸術性や積極性、知力、精神に深く関係します。
身体では頚部から頭頂に対応します。

高域側の20,000Hzは、赤ん坊から子どもの間にしか聞こえません。




そして音楽に於いては、耳に聞こえない高周波スペクトルも重要な影響を及ぼします。
それは「音の響き」「音の柔らかさ」「音の心地よさ」などです。


高周波の音は非常に細やかな振動を現しています。
細やかな振動は全体の調和、広がり、稼働性を促します。
例え聞こえる範囲に及ばなくても、聞こえるレベルの音に対して関与しているからです。
身体では頭上の天辺に関連します。


「これらの周波数が全てそろって、完全な音としての成り立ちが確立する。」

MP3などで圧縮された音は高音域がカットされるため、圧縮した分だけ不完全な音に成ります。
普通に聞くにはなんら問題無い。気にするレベルではありません。
ただ、やはりWAVや生演奏には、その分の価値があるということです。


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