音の基本概念について

音とはそれ自身の形を持たず、何らかの媒体を通して存在が確かめられるモノ。

伝える媒体は、例えば空気。例えば水。例えば石。例えば金属。
ありとあらゆる物を通して多種多様に鳴り響く、振動そのものです。

普段聴いている音を思い浮かべると、
例え耳が聞こえなくても音を感じる方法は幾らでもあります。
光と同じで、音にも周波数や色彩が存在しているのですから。


音を現す要素「スペクトル」は基本、2つの成分で見て取ることができます。

  • 振幅
  • 振動数

それぞれが音の強さ、音の高低に関連します。
そして単音が複数重なるとき、波形という複合成分が新しく生まれるのです。
この波形が、音色やコードに相当します。


ところで、元は同じ音(スペクトル)であっても、それを伝える媒体によって形は変わる。
澄んだ音色になるか歪んだ音色になるか、周りの環境によっても左右されます。

実は、音の鳴る環境そのものも独自のスペクトル(音)を持ち、それぞれが影響し合ったりする。
音の空間を意識すれば、その場面に相応しい音色を選ぶことで再現できるし、
逆に歪んだ空間に対して、クリアな音を与えて浄化できたりも出来ます。


ただし、音のスペクトル(影響)は完全に消えるには至りません。
最初の音が例え聞こえないレベルにまでになっていても。
振動は0に限りなく近づいていますが、ミクロの世界では同じ波形が延々と続いてます

そして新しい音のスペクトルが届いた時、古い音の影響を少なからず受ける。
媒体に宿る音(情報)は、そうやって常に上書きされ続けるのです。


先人は、この原理を利用して純度の高い石を記録装置にしてたのかな?
って想像してみた('▽')⌒ ☆

例えば樹齢8000年の樹木、彼らの存在感が感じさせるもの。
その中に宿るのは、幾重もの波形の記録とも認識出来るのでしょうか。
大自然の中で培われた純粋無垢な波動の連なりです。

これらを築き上げていくには、相当の時間と環境を要する。
人の一生では無理、幾世代もの命を重ねて、やっとたどり着ける領域ですね。



話が逸れましたが、振り返ってみると楽しいですよ。
この場所にはどんな音が流れていて、どのように積み重なっていったのか。
人の成り立ちもそう、普段聴いている音はどんな音なのか。どのような音を好んで聴くのか。

生活音でもお気に入りの曲でも、何気なく耳に入る音を意識してみてください。
その音が、自分自身を構成する一部に、何らかの形で反映されているハズです。

逆に応用し、どんな音を進んで聴くかによって。
いや、音に限らずあらゆる場面に置き換える事が出来るかも。
ある程度自分の在り方と云うのをコントロールできるようになると思います。

それでは、音についてもう少し踏み込んでみますか?


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