EXS24 ポルタメント設定(弦楽器・ヴァイオリン編)

EXS24音源のポルタメントの反映

ヴァイオリンなどの弦楽器の演奏は、違う音階のキーを滑らかに繋げる「ポルタメント奏法」も効果的です。 通常トラックオートメーションのポルタメントタイム[Ctrl#5]を調節して、ピッチを滑らせる時間を制御します。 まぁしかしEXS24の初期設定では全く反映しませんので、前回と同様にエディタをカスタムする必要があります。


試しに、以下のようにポルタメントを弄った譜面を演奏させてみましょう。
バイオリン譜面ポルタメント



見事にポルタメントが反映せず。
では、此処からエディタを開き、真ん中の段に一つ記述を追加します。
ポルタメント設定

↓こうなります。
ヴァイオリン・ポルタメント設定


改めて再生しますと、反映されてます。

ポルタメントタイムは何処で反映されてるのか?

ポルタメント、始まりの音程から次の音程までを、滑らかにピッチ変化させる奏法。 EXS24サンプラーにおいて、その制御を行ってるツマミは上段左から2番目のこの位置になります。[Gride(Time)]と記されてる箇所がそう。

↓試しにやって見てるだけ。
GrideTime


この状態で[Ctrl#5]の反映を切って演奏してみると、よ〜分かります。


何とも気の抜けた音ですわ〜(' '*)

値が常時MAX状態ではヤヴァイ...ということで、基本ココは【0】に設定。
そのかわり、此処ぞ!という場面で使うために[Ctrl#5]のポルタメントタイムで[Gride(Time)]を上下できるよう記述するわけです。 絶妙なピッチ変化の間隔を[Ctrl#5]の上下で調節できるように鳴ります。

ポルタメント設定


ちなみにポルタメントタイムがなぜ[Ctrl#5]と判断できるかというと。 トラックオートメーションの左上に表示されてる数字です。
ポルタメントはCtrl#5

ポルタメント奏法と譜面の書き方

ポルタメントタイムの値は、キーを押したタイミングの時点での数字が、そのまま反映されます。 ポルタメント奏法の直前に[ctrl#5]の値を上げて、キーが押されたら0に戻すというのが記述しやすいかと。

ポルタメント譜面
値が大きいほど、ピッチ変化がゆっくりになります。サンプル譜面の通り。

注意点。ノートオンの直前の値が反映されます。ノートオン後に弄っても反映しません。
それから、ビブラート掛かったまんまポルタメント奏法とかオカシイので、ポルタメントが掛かってる間は[Ctrl#1]モジュレーションの値を0にしておくと良いかなと。

ポルタメント奏法 応用編

演奏してると、ポルタメントを違うピッチから開始させたい時があります。
そんな時は[v=1]の極小の音を、ポルタメント開始直前に入れてあげるといいです。

このようにポルタメントを使うときは、次の指使いで抑えたより近いピッチ[音程]から滑らかに変化させる奏法もあります。
GrideTime


最後の伸ばす音は、変化が分かりやすいようにヤッてみた(。0 _ 0。)ノ

それからノートリリース時にポルタメントを掛ける場合は、最後の音だけ短く切ってズラしてあげるといいです。

ズラ〜(' '*)
これにてポルタメントの解説は終了。



次回は。EXS24における最も重要なポイントですね。奏法の切り替え方。
一つのバイオリン音源で「スタッカート」「トレモロ」「トリル」「ピッチカート」奏法それぞれに切り替える設定について解説です。