1. Linuxオーディオ環境「JACKサウンドサーバ」の導入
  2. Linuxの音楽制作ソフト、DAWの比較
  3. 無料ソフト「Rosegarden」で音を鳴らしてみる
  4. Kontakt on Linux インストール方法まとめ
  5. Kontakt on Linux(LinVstを使って起動する)

無料ソフト「Rosegarden」で音を鳴らしてみる

(2019.11.18執筆)


最初に作曲を始めるなら、Rosegardenが適任かなって思います。このソフトは主に、MIDI編集ソフトです。楽譜を描くことに特化した機能。

Rosegarden

しかしながら、最初にソフトを立ち上げた段階で、音が全く鳴らないのでは?と思われます。
それもそのはず、Rosegarden単体では、あくまで楽譜編集の役割でしか無い。 その譜面を演奏する"音源プラグイン"を、別に用意してあげる必要があるのです。

Rosegardenを使うために同時にインストールするもの

  • Rosegarden...[譜面作成、ピアノロール編集ソフト。MIDIシーケンサー本体]
  • Fluidsynth-dssi...[各音源(サウンドフォント)をシーケンサー上で管理するためのプラグイン]
  • FluidR3_GM.sf2...[標準付属のサウンドフォント、これが音源データ本体に当たる]


追加でJACKオーディオ環境も必須ですが、前回の記事にて設定済みなので省略。
未確認の方は、まずこちらをご覧ください。

Linuxオーディオ環境を整える「JACKサウンドサーバ」の導入


では次に、音源データを用意していきましょう。

音源プラグインとサウンドフォントを用意する!

ソフトウェア管理から、Fluidsynth-dssiをインストールしておきます。これはサウンドフォント音源を管理するシンセプラグイン。

fluidsynth-dssi


合わせて、ソフトウェア管理からFluidR3_GM.sf2をインストール。128の楽器をまとめた標準MIDI音源のサウンドフォントです。これが音データ本体です。

fluidGMサウンドフォント

その他のサウンドフォントおすすめ

サウンドフォントは各トラックで差し替えできます。
ネット上を探せば、とても良い音色が収録されたサウンドフォントがいっぱいある。
参考サイト

私がダウンロードしてみたSoundFont集 【オケの弦楽器(ストリングス、ハープなど)】
musescore サウンドフォント


私はオーケストラ音源の「Sonatina Symphonic Orchestra」を追加でDLしました。

Sonatina Symphonic Orchestra (503 MB 非圧縮)
ライセンス: Creative Commons Sampling Plus 1.0


なるほど。とても良い感じ。
こう、無料のサウンドフォントを見つけてきては組み込んで、自分オリジナルの音源集を作れる楽しみがありますね。まぁ余裕が出てきたら。

それでもオートメーションを駆使しだしたら、冒頭のFluidsynth-dssiでは、Logic9の標準サンプラーにすら表現力追いつかないのでほどほどでOK(譜面ベタ打ちなら、サウンドフォント集のほうが良質な音色もあるので、ビギナーの方にちょうどいい)

サウンドフォントのファイル(.sf2)は、デスクトップ等に移行しておく

デフォルトの状態では、usr/shear/sounds/sf2/以下にインストールされてます。何もないトップ画面に/soundfontフォルダを作って、.sf2ファイルを全てまとめておくと管理がしやすい。

サウンドフォント移動

前もってサウンドフォントのファイルにアクセスしやすいように[デスクトップ]とか[ホームディレクトリ]にSoundFontの専用フォルダを新規で作って、.sf2ファイルを一纏めにするのオススメです。

Rosegarden から、シンセサイザープラグイン(Fluidsynth-dssi)⇒ サウンドフォントを読み込む

はい、ここが一番のメインです(' '*)!

①まず一つのトラックを選択すると、左上側のトラックパラメータにどの再生デバイスを使う?って項目が見えると思います。 これをシンセサイザープラグインに合わせる。

プラグインセット

②左下にインストゥルメントパラメータというのが出てきます。左下に見えるオレンジ色の部分を選択ね。で、先ほどインストールしたFluidSynth-DSSIというプラグインをセットします。OK?


プラグインセット2

で、FluidSynth-DSSIがセットできたら、エディタからサウンドフォントを読み込みます。サウンドフォントは分かりやすいところに移動させてますね? Load SoundFontから、ファイルを辿って.sf2ファイルを開きます。すると、出てきますよ。音色バンクが。いっぱい。

出てきた音色バンクの中から、任意の楽器を選択してあげると、その音色が鳴ります(' '*)!
基本は、FluidR3_GM.sf2でやってみると良いと思います。標準プリセットの音色が揃ってるので。

Rosegarden初期設定

標準セグメントのところ、マトリックスエディタをメインに据えると使いやすいかな?

設定

あと、MIDI用の16トラック全部に、先ほどのFluidSynth-DSSIとFluidR3_GM.sf2を全部差し込んどいて、テンプレートファイルとして保存しておくのもいいかと思います。デフォルトのサウンドフォントはFluidR3_GM.sf2に指定かな。他にお気に入りがあったらそれで。テンプレートファイルからコピーして、個々の曲を制作していく感じです。

あ、10トラック目はリズムトラックです! 10番目のトラックだけモードはドラムプリセットで。(2000年代のMIDI技術の名残)なつかしい。こんなふうに作曲してたんですよ。

当時は、好きなサウンドフォント集めて、オリジナルの音源で、無料で、わいわい。楽しんでやってました。このRosegardenを触ってると、当時のワクワク感が蘇ります。譜面機能のみでメロディを創り上げていく。まるで販売されてるゲーム音楽のように、自分の描いた譜面が素晴らしい音色を奏でてくれる。それだけで十分に世界が変わって見えたものでした。

ピアノロール編集

編集ツールを色々いじって、打ち込みモードの切り替え方法を確認。
色んなアイコンにマウスを合わせると、ヘルプ表示してくれるのは有り難い。

うん、なかなか行けるんじゃないかな。

Rosegarden

オートメーション(エクスプレッションなど)の描画は、Shiftキーを押しながらマウスで折れ線グラフを書いていく感じ。どうしても直線的な表現だね。まぁ、そこそこ十分です。

それよりも最初に大切なのは、音そのものを編み上げる形。メロディとかコードの並びとかの方がはるかに重要。Rosegardenはそこに意識を集中させてくれるので、作曲そのものを学ぶのにちょうどいい。


試しに動画でデモ演奏もしてみました。




今の時代だと、youtubeで耳コピ動画もいっぱい、MIDI譜面もいっぱい見れるから、そこでピアノロールの形とか体感すると技術向上早そうです。

まとめ

ひととおり、鳴らしてみれましたか?
ああ、ここからどうやって音声ファイル化するといえば、リアルタイム録音! 録音機能を持つAudacityとか立ち上げて、Rosegarden単体では不可能...

もしくはMIDIファイルをエクスポートして、ここからArdourにMIDIを託してMixする形。

10年くらいこの環境でよく作ってました...


これよりRosegarden解説コラムはこちらとかにて。

Rosegarden Wiki(日本語)
キーボードのショートカットキー一覧
Linuxで使えるフリーDAWのミュージシャンガイド

今回の補足的な ⇒ Rosegarden他で音楽の作成


無料ソフトはこんなん。たぶんRosegarden単体ならなんてこと無い。操作自体は分かりやすい。ただ有料のソフトと比べて出来ることは限られる。表現力の問題。欲張ると無理が来る。やり込む人は有料DAW買うだろうし...
私も流石に仕事を視野にいれるので、フリーソフトのみの作曲は終了しておきます(' '*)。。ここまで!


今後は有料ソフトのBitwig Studioに移行します。
もともとLogic9触ってたから、有料版の快適さになれると、無料ソフトでは不便に感じて舞う。。。 どうしても表現できないオートメーションの曲線表現とか、サンプラー演奏の細かいパラメータ調整とか、できるのですし。やり込む人や、譜面編集に慣れてきてからは、DAWは有料版が良いです。はい。