1. Linuxオーディオ環境「JACKサウンドサーバ」の導入
  2. Linuxの音楽制作ソフト、DAWの比較
  3. 無料ソフト「Rosegarden」で音を鳴らしてみる
  4. Kontakt on Linux インストール方法まとめ
  5. Kontakt on Linux(LinVstを使って起動する)

Linuxの音楽制作ソフト、DAWの比較

(2019.11.16執筆)


主要なDAW(音楽制作ソフト)のほとんどはWindowsやMac OSのみのサポートです。しかし2014年より、Linux OSにも対応する「Bitwig Studio」といった素晴らしいDAWが登場したことで、プロ仕様の音楽制作環境が、Linuxでも整えられるようになりました。筆者のOSは現在、Linux mint19.2を使っています。

「Bitwig Studio」はWinMacLinuxどのOSにも対応してるので、例えば使ってるソフト音源がどうしてもLinux上で動かせない場合(技術的にはおそらく可能だが設定が大変)、win環境で再編集することも可能ですし、なんとなく予防策とれて安心。

Bitwig Studio
⇒ Bitwig Studioの公式ダウンロードページ


デモは無償。保存ができない。有償版だいたい5万円くらいです。まず参考までに(' '*);


あ、後日の追加。

こちらもLinuxを始め各OSに対応の有料DAW「tracktion」の前versionが、フリーでDLできるようです! フリーの中では最高の選択かもしれません。

tracktion
⇒ Tracktion T7 DAW



これはぜひ試してみたいかも!

Linux用 フリー音楽制作ソフトの比較

さて、ビギナーの方には、お試し用に他のフリーDAWソフトもピックアップしてみます。

  • RoseGarden......MIDI譜面、ピアノロールで打ち込む作曲シーケンサー。純粋なメロディ主体の曲はこれ。
  • Ardour......音声ファイルを元にしたオーディオ編集、各種エフェクターでの加工を得意とする。それなりに譜面制作も行える
  • LMMS......譜面制作とオーディオ編集両方行える。パターンの繰り返しが得意、ダンスミュージック、テクノ、ポップ系


機能的には、どれも「Bitwig Studio」に微妙に及ばないながらも、それぞれ得意分野、苦手分野、はっきりしてる。逆に機能が絞られてる分、最初はフリーの音楽制作ソフトのほうが扱いやすいかもしれません。 今回はLinux上でそれぞれのフリーソフトの使用感(軽め)に焦点を宛てていきたいと思います。使い込んでないので、機能面で抜け漏れあるかも。

RoseGardenについて

MIDIの譜面制作に特化したシーケンサーという印象。メロディ主体のクラシカルな作曲向け。 画面の操作が直感的にできて、とても使いやすいです。このシンプルさが最初に触る人には良いと思う。

Rosegarden

1トラック内で、MIDIコントロールチェンジによるオートメーションも色々描けます。 ベロシティ(一音の強弱)はもちろんのこと、エクスプレッション(だんだん強く、弱く)、ビブラート(音を揺らして響かせる)、ピッチベンド(音程をスライド上下させる、しゃくりなど)、ピアノ用のサスティンペダル...他、PAN(左右の音の出る方向)もそうか。 譜面の演奏に、標準的な音の表情をつけやすい形。良いですね〜。

RosegardenMIDI


その分、オーディオのエフェクトが苦手。一応、音声データや録音したものを重ねたり、最低限のエフェクト(コンプ、EQ,リヴァーブなど)加えることはできますが、使いづらい印象。

Rosegarden エフェクト

これはEQを操作する画面、わかってる人なら使えないこともないけれど、何がなんだか...

慣れてきたら、譜面だけRosegardenで制作して、オーディオループとのMixや最終的なサウンドの調整は、Ardourに託す感じになると思います。


ああ、そうだ。ソフト選びのことだけど、開発者の感性って性能に大きく左右すると思う。
どういった作品を作るのを想定して、機能が練られているのか。という部分に着目してソフトを選んでいくと、自分に合ったものを見つけやすいんじゃないかな?って感じます。DAWに限らず。

Ardoerについて

オーディオ編集、サウンドを色々なエフェクターを通して仕上げていくのに心強いDAW。Linuxでは無料で使えるのですが、まぁだいたいプロ仕様といっても謙遜ないらしいです。

Ardour

出来あがったサウンドデータに対して、足りない音量をブーストしたり、逆に出すぎた所を引っ込めたり...といった「コンプレッサー」。。。
低音域をちょっと下げて、高音の伸びを後押しする役割の「EQ」イコライザ調整。。
空間残響の「リヴァーブ」で、立体感を出すサウンドに。

Ardour エフェクト

(Rosegardenでは分かりづらかったEQエフェクトも、視覚的に分かりやすく操作可能)

そして仕上げの音量のバランスを調整してくれるマスタリングエフェクトなど。
このソフトを使って、MIDI譜面で仕上げた曲を、ぐんと素晴らしい響きに仕立てあげることができる。 各種エフェクトプラグインも整理されていて使いやすいです。


唯一の難点は、MIDI譜面に対してのオートメーション機能が足りない所。エクスプレッションもビブラートもありません。ピッチベンドやペダルはある。これは以降のバージョンアップに期待でしょうか。逆に言えば、ここさえ揃えればまぁまぁプロ仕様?

ArdourMIDI

(Ardourの苦手とする譜面編集)

もしもトラックにプラグインを追加することで「ビブラート」をかけたり、「エクスプレッション」に似た機能をセットしてあげれたら、最終的にはこれ一個でも行けるかもしれません。


Rosegardenで譜面制作に慣れたら、こちらArdourの機能をフルに活用して、もう一段階仕上げに挑戦してみると良いです。

LMMSについて

このソフトの特徴は、譜面制作とオーディオ編集が最初から両方行える点です。 譜面はパターン編集で、繰り返しのリズム、重なりを得意とします。シンセも標準で付属。ダンスミュージック、クラブ、テクノ、アンビエント、リズムやベースが主体となるような曲。んん。まぁその辺を想定して機能が揃えられてる感じ。

逆に、メロディアスな曲とか、こう一音一音に表情を付けたりといったことは苦手な印象を受けます。 FL Studioという有料ソフトに似せて作られてるそうです。ほどほどにプロ仕様かもしれません。

LMMS

しかし、プラグインが整理されてなかったり(使う時は自分で整理してね?)、ちょと機能が散乱してて初心者にはおすすめできない。。 いや、うん。合う人にはきっと合います!試しに 一度触ってみてもいいかな? 他のソフトの使い勝手と比べるにもいい。

解説サイト
LMMS で、テクノ系四分打ちビートパターンを作ってみよう
LMMS (Linux MultiMedia Studio) ver 0.4.13 はじめの設定

まとめ

はい、主要なLinuxの音楽制作ソフトはこんな感じです。 無料で始めるならば、2つを併用する形になります。
やはり取り上げるのはRosegarden(初心者向け。開発は終了気味?)と、Ardour(開発途中なので今後も期待できる)かな。

扱いやすい「Rosegarden」から、まず譜面編集を学ぶ。耳コピしたり、自分で作ってみたりね。
ある程度曲が揃ったら、次にオーディオ編集として「Ardour」を使い、各トラックの演奏を立体的に組み立てていく。
最終的な曲の仕上がりは「Ardour」で行うことになります。


うん。この流れをおすすめかな。

私は、曲作り始めてから10年間Rosegardenのような譜面編集までで止まってた...
ま、あせらず順番にやっていくと良いと思います。

次はRosegardenの音の鳴らし方から、解説をしていこうかな。

続き ⇒ 無料ソフト「Rosegarden」で音を鳴らしてみる


あ、本格的にやってくなら、冒頭に取り上げた「Bitwig Studio」を買おうね。追記の「tracktion」とかでも。ソフト一個で済むから。
無料のソフトは、やはり無料故に細かい操作が微妙にもたついたり、やりづらかったり、音の表現に制限があったり、ムダに時間掛かったり...するので。 お金出して買う製品の良さ知ってたら、中々。良いよ。。