LinuxMint 自動開始アプリと画面のブルーライト軽減

(2025.01.15執筆)

以前のページ


ここまでで、Linuxパソコンの必要最小限かつ有用なアプリを揃えることができました。 後はパソコンのシステム側で、どのようにアプリを使い分けるかを登録しておくといいです。

例えばスタートアップアプリは、起動時に立ち上げておきたいコマンドを一覧に追加したり、逆に不要なものを外したりして、起動状態をカスタマイズできます。

(スタートアップに登録されてないものでも、Tlpなどのバックグラウンドで動くものは起動状態になります)

自動開始アプリの設定メモ

Linux mint xfce版を例に、スタートアップ設定の記録を試みます。

システム設定 ⇒ セッションと起動 ⇒ 自動開始アプリの設定

セッションと起動
自動開始アプリの設定

一覧のカスタマイズ例。
自動開始アプリの設定

後はチェックを外している。

要らないものを外すほど、消費電力も下がるし消費メモリも削減できるし、起動時間も少し早まったりします。

  • アップデートマネージャー
  • システムレポート


特にこの2つは外すと、常時消費電力が7wから3wくらいに下がりました。 初期設定が整ったら、この辺りのアシストアプリを外すと、全体のパフォーマンスが上がりますね。

Bluetoothアプレットに関しては、ONとOFFを使い分けるのが少しむずかしいので、後ほど解説します。

起動時に、画面表示をカスタマイズする

標準でもそこそこ輝度を調節できますが、スタートアップアプリに専用コマンドを追加することで、さらに輝度を下げられます。 画面の輝度を下げると目に優しく、作業を疲れにくくします。特に夜はギリギリまで画面を暗くする方が望ましい。

起動時、画面の輝度をさらに下げる

画面の輝度を下げるコマンドは、夜間モードアプリを使うよりもPCへの負担が少なく、ぜひ覚えておきたい内容です。

参考 ⇒ Linuxでログイン後に画面の明るさを自動で設定する方法 - 小技チョコレート


画面の輝度を下げる手順。まず画面の"名前"を調べる。
xrandr -q | grep "connected"

画面の名前

返ってきた最初の文字列を見て、画面機能の「名前」が分かります。
↑の場合は「eDP-1」です。

その後、スタートアップアプリの一覧に+(追加)します(Custom Command)
例えばこのように。

スタートアップアプリ

"名前"
xrandr brightness set 0.6

"Command"
xrandr --output eDP-1 --brightness 0.6

"Comment"
画面の輝度を暗くする

最後の数字に0.6を指定すると、基本の明るさが60%になった上で画面の輝度を調節できるようになります。使いやすいようにカスタマイズしてみてください。

起動時に、画面の色温度を調整する

続いてブルーライト軽減の施策。アプリ「RedShift」では挙動が重いので、PC起動時のコマンドで直接スクリーンのガンマ値を調整する方が動作が快適です。
ターミナルを開いて、以下のコマンドを試します。
xrandr --output eDP-1 --gamma 1:0.6:0.3

画面のガンマ値

xrandr --helpをターミナルで打ち込むことで、--gammaの詳しい解説を英語で読める。
--gamma 1:0.6:0.3だと、赤1:緑0.6、青0.3の割合で画面のガンマ値が調整されます。ターミナルでちょうど良さそうな値の配分を試してから、画面の輝度と同じように「セッションと起動」項目にコマンドを登録すればよろしいです。
"名前"
xrandr gamma set 赤1:緑0.6:青0.3

"Command"
xrandr --output eDP-1 --gamma 1:0.6:0.3

"Comment"
ブルーライトの調整(RedShiftの代用)

画面のガンマ値起動時に

起動時に画面の輝度を下げ、ブルーライトを軽減する記述

最後に上記の2つを、一つの記述にまとめます。
"名前"
目に優しく

"Command"
xrandr --output eDP-1 --brightness 0.6 --gamma 1:0.6:0.3

"Comment"
画面の輝度を暗くし、ブルーライトを軽減します

カスタム起動

重たいRedshiftを使わずとも、ブルーライト軽減と画面の輝度を最適化できます。

まとめ

このように、自動起動にコマンドを追加することで、より快適なパソコンにカスタマイズできます。 続いて、パネルの設定に移ってみます、

LinuxMint xfce版 パネルの設定