携帯・スマホを格安プランに乗り替える方法

(2022.10.01執筆)


月々の携帯・スマホの料金。どれくらい払ってるでしょうか? スマホや携帯をうまく設定できていれば、月々の支払いをおよそ1,000〜3,000円くらいに抑えられます。 ここでは格安SIMへの移行の方法と、ご自身の使ってるスマホに応じた格安プランのいくつかを、簡単に紹介しておきたいと思います。

格安SIMの回線の種類

格安プランとはいえ、大元の回線はdocomo,au,softbankなど、各キャリアの通信網を利用することになります。 なので、現在契約してるのがdocomoならdocomo回線の格安プラン、auならau回線の格安プラン...と言った選択が無難です。
対応する格安プランの会社は、以下のとおりです。
docomo:
⇒OCNモバイルone, イオンモバイル, IIJmio(みおふぉん)など
au:
  ⇒IIJmio(みおふぉん), UQmobileなど
softbank:
LINEMO(ラインモ), Y!mobile
docomo系列の格安プランは提携業者が多く迷いますが、auやsoftbankの格安プランは数社に限られます。 今回は各キャリアとも選択肢を2社程度に厳選しておこうと思います。

楽天モバイルは申し訳ありませんが除外致します。地球上にコレ以上の電波塔は不要なので。経費と労力の無駄。

格安プランの相場

データ通信料:
  • 3GB/月......900円/月(基本)
  • 6GB/月......1200円/月
  • 10GB/月......1600円/月
  • 20GB/月......2500円/月
通話料:
  • 通常......+10円/30秒
  • 3分かけ放題......+600円/月
  • 10分かけ放題......+900円/月
  • 完全かけ放題......+1300円/月
SMS:
  • +3円/1通
もし月3GB通信(900円/月)と通話かけ放題(+1300円/月)で契約するなら、月々の支払いが2200円(税抜)ほどの料金に抑えられます。月の支払いが2200円...現在の契約料金と比べてどうでしょうか?? 今までが高額すぎませんか?

データ通信量は、家にwifiがあれば最低の3GBで十分ですし、電話しか使わない場合も3GB以下で十分です。超過分はインターネット回線が遅くなるだけで基本料金は変わりません。

またスマホの設定項目(iPhoneを使いやすくする設定, androidを使いやすくする設定)のページでは、データ通信量を少なく抑えられる方法を掲載してるので参考にしてください。

格安プラン乗り換えの注意点

  1. キャリアのメールが使えなくなる(@docomo.ne.jp, @ezweb.ne.jp, @softbank.ne.jpなど)
  2. キャリアのセキュリティアプリ(あんしんフィルターなど)が、通信障害の原因になることがある
  3. キャリアで溜まったポイントは使い切るといい、使い道がなければ潔く捨てるべし
  4. UQやY!mobileを除いて、何かのときに店舗で聞いても教えてくれない

キャリアメール

一番の懸念は、キャリアのメールが使えなくなることでしょうか。 これは店舗にて月々330円のメール使用量を継続することで、一応は残すことが出来ます。。 残してる間に、メールアドレスが変わったことを登録サービスやお友だちに連絡して、最終的にキャリアメールも解約すると良いでしょう。

まぁandroidならGメールがありますし、iPhoneならiCloudメールもあるし、他にYahoo!のフリーメールアドレス等も作れるので、最近は困る人は少ないかも知れません。

セキュリティ(あんしん)アプリ

次にセキュリティアプリについて。これはプラン乗り換えの際に速やかな削除をしてください。
あんしんフィルター、迷惑メール防止などなど、これらはキャリアの契約時のみに効能が期待?できるのであって、残した場合は格安プランの通信障害の原因になりえます。

そもそもセキュリティオプションは、無くて問題ないケースがほとんどです。 ただキャリア契約時に数ヶ月は絶対に加入しなければならないオプションのため、その後も知らずに余計な料金を払ってる状態。 最初から入ってなければ、セキュリティアプリなど必要ないことが丸わかりなのですが。。。やれやれ。ホーム画面であんしんアプリのアイコンを長押し、アンインストールで削除できます。

溜まったポイントについて

格安プラン乗り換えに際し、キャリアのポイントが失効することがあります。知らんうちにいっぱい溜まってたりします。 解約時にポイントが失効しますよ〜〜〜とかで引き止める材料に使われるわけですが。。

これの有効活用法はキャリアの店舗にて、iPhoneの場合はiPhone用のUSBメモリ(大容量)、androidの人はmicroSDカード(大容量)に交換しておくことです。これは、写真データなどのバックアップに後から役に立ちます。ポイントは全部使い切らなくてもいいです。どうせ使い道は限られるので。

格安プランでは店舗での相談ができなくなる件

au系のUQmobileと、softbankのY!mobileを除いて、その他の格安プランでは店舗での相談が受付できなくなります。

これからは分からないことを相談できる人、ちょっぴり詳しい若者と繋がってください。
探せば必ず居ます、ホントに。高校生くらいの子でも、ちょっとした操作なら親より詳しいとも思うし。
むしろ店舗でキャリアの言いなりになるよりも、為になる情報をもらえたりもするでしょう。

格安プラン乗り換えの手順

用意するもの:
  • キャリア以外のメールアドレス(Gメール、Yahooメール、iCloudメールなど)
  • 身分証明書(運転免許証など)
  • クレジットカード(あれば)
  • 口座情報(クレジットカードがない場合)
乗り換え手順:
  1. 携帯端末にSIMロックが掛かっている場合、ロックを解除することを推奨
  2. 現在契約中のキャリアから、MNP予約番号を取得する(電話番号そのままで格安プランに乗り換える場合)
  3. MNP予約番号を取得して数日以内に、格安プランへ申し込む(インターネット or 店舗)
  4. 審査が通って契約書とSIMが届いたら、説明書にしたがってスマホの本体通信設定をする
  5. 無事に開通しました

順に詳しく見ていきます(' '*)

1:SIMロックを解除する(必要な場合)

SIMロックとは、今使っている通信回線しか使えなくする制限のことです。
キャリアがdocomoなら、docomo系列の格安プランしか使えなくなるし、auならau系の格安SIMでしか繋がりません。

キャリアのandroidスマホは、本体がそのキャリアの回線しか対応しないケースもありますので、ロックを解除しても同じ回線の格安プランが推奨されます。
iPhoneの場合は、本体が全ての回線に対応するので、SIMロックを解除して乗り換えることをオススメします。
SIMロック解除は、スマホ本体から下記のリンク先を踏んで手続きを行えます。ネット上だと無料。
docomo
au
softbank

店舗での手続きは3000円取られますが、分からない人は携帯ショップに行ってください。
なお、2021年中頃以降に購入されたスマホはSIMロックが掛かっていないので、この手順はスキップできます。

2:MNP予約番号を発行する

MNP予約番号とは? 今使ってる電話番号を新しいプランに引き継ぐのに必要な手続きです。
なお、以下の乗り換えの場合は予約番号が要らないのでスキップできます。
  • au⇒UQmobile
  • softbank(Y!mobile)⇒LINEMO(Y!mobile)


電話番号が変わって良い場合もこの手順をスキップできますが、殆どの人は番号を替えたくないと思うので必要でしょう。

各キャリアのMNP予約番号の手続きはこちら

docomo
au
softbank
営業時間内なら実店舗での受付も可能です。
MNP予約番号の有効期限は発行日から2週間。この期間内に新しいプランに申し込めた場合、元のプランは解約扱いになります。もし有効期限が過ぎた場合は何も起こらず、乗り換えの際はもう一度MNP予約番号の手続きからやり直しです。

MNP予約番号を取得して数日以内に、格安プランへ申し込む

MNP予約番号には有効期限があるので、できるだけ速やかに次のプランに申し込みます。
その人の状況に応じて、最適なプランが変わります。以下参考にどうぞ。

クレジットカードを持ってない場合



口座振替に対応する格安プランは限られます。お使いのキャリアに応じた店舗に受け付けてもらいましょう。
LINEMOだけはWebのみ受付です。一番手っ取り早くてお手頃価格だが、分からない人には他3つの選択が無難。

60歳以上で、電話をかけ放題にする場合

  • UQモバイル(au店舗にて)...1628円+770円/月
  • Y!mobile(Softbank店舗にて)...1,980円+770円/月
  • OCNモバイルone(docomo店舗にて)...900円+1300円/月


確かauとsoftbankは、それぞれの格安プランで60歳以上電話かけ放題オプションが割引キャンペーンだったと思います。
その他の格安プランだと1300円相当のオプションが格安になるので、電話をよく使う60歳以上の方は、上2つのプランがオススメです。
プラン乗り換えに際し「60歳以上でかけ放題が割引になるのではありませんか?」と自分から声をかけてください。

docomoの格安プラン(OCNモバイル)はかけ放題のキャンペーンがないのですが、ほぼ通話のみの用途であればOCNモバイルoneの最低プラン(月550円にかけ放題1300円)が適切だと思われます。

また他の格安プランと違って、UQmobileやY!モバイルは店舗での相談や解約が可能ですし、OCNモバイルも以後店舗での受付は出来ませんが、電話での解約やプラン変更の対応が出来るので、よくわからない人には上の3つのプランから選択するのが安心です。

インターネットをよく使う、データ通信量を重視

インターネット閲覧(Google検索やYoutubeなど)またはLINEやFacebookなどのSNSを普段遣いするのなら、データ通信がお手頃なプランを選ぶと良いです。ここからは手続きがWebサイトのみになり、さらにクレジットカードがないと契約が難しいです。



月々のデータ使用量に応じて、契約後も柔軟にデータ容量のプラン変更が可能なところが◎。 ただし、Web上での変更受付のみとなります。解約もWebサイトのみ。なので、プラン申し込み時のメールアドレスやパスワードは大切に保管してください!

4:SIMカードが届いたら、スマホの本体設定をしてSIMカードを入れ替える

SIMカードというのは、スマホの中に入ってる様々な通信を行うチップのようなものです。契約が違う会社に変更される時、このSIMカードを差し替えて本体の設定を切り替える必要があります。

新しいSIMカードが届いて数日過ぎると元のSIMカードが使えなくなる(wifiでしか繋がらなくなる)ので、速やかな設定変更が推奨されます。 一緒に送られてくる説明書きを見ながら、慣れた人なら5分くらいでできる。

UQモバイルやY!モバイルなら、店舗で乗り換えた場合はその設定をやってくれます。
OCNモバイルを店舗で契約する場合は、この簡単な設定でさえ3,000円余計に取られますので、できればご自身でやってください。

その他の格安SIMは、設定を自分自身(或いは身内)で行わなければなりません。説明書を見ながらがんばってください!

androidスマホの場合

androidスマホ、或いはガラケーをお使いの方は

  • 「設定」
    • ⇒「ネットワークとインターネット」
      • ⇒「モバイルネットワーク(ネットワーク設定)」
        • ⇒「アクセスポイント(APN設定)」


にて、新たに契約する格安プランのAPNを追加で設定する必要があります。

詳しくは、各社のAPN設定について詳細をみてください。

iPhoneの場合

iPhoneの場合は、各プランのWebサイトから前もって「プロファイル構成」をインストールする必要があります。 詳しくは、各社のプロファイル設定について詳細をみてください。

5:無事に繋がりました

説明書を見ながら無事に設定を完了いたしましたら、新しいプランで接続が開始されました。 前のプランは自動的に解約扱いになります。おめでとうございます。