携帯・スマホを格安プランに乗り替える方法
(2022.10.01執筆、2025.02.24更新)
月々の携帯・スマホの料金。どれくらい払ってるでしょうか? スマホや携帯をうまく設定できていれば、月々の支払いをおよそ1,000〜3,000円くらいに抑えられます。 ここでは格安SIMへの移行の方法と、各キャリアに応じた格安プランのいくつかを、簡単に紹介しておこうと思います。
格安SIMの回線の種類
格安プランとはいえ、大元の回線はdocomo,au,softbankなど、各キャリアの通信網を利用することになります。 なので、現在契約してるのがdocomoならdocomo回線の格安プラン、auならau回線の格安プラン...と言った選択が無難です。対応する格安プランの会社は、以下のとおりです。
- docomo:
- ⇒日本通信SIM, ahamo(アハモ), OCNモバイルoneなど
- au:
- ⇒IIJmio(みおふぉん), mineo(マイネオ), UQmobileなど
- softbank:
- ⇒LINEMO(ラインモ), mineo(マイネオ), Y!mobile
docomo系列の格安プランは提携業者が多く迷いますが、auやsoftbankの格安プランは数社に限られます。 今回は各キャリアとも選択肢を2〜3社程度に厳選しておこうと思います。
楽天モバイルは申し訳ありませんが除外致します。地球上にコレ以上の電波塔は不要なので。経費と労力の無駄。
格安プランの相場(IIJmioの場合)
- データ通信料:
-
- 5GB/月......950円/月(基本)
- 10GB/月......1400円/月
- 25GB/月......2000円/月
- 通話料:
-
- 通常......+11円/30秒
- 5分かけ放題......+500円/月
- 10分かけ放題......+700円/月
- 完全かけ放題......+1400円/月
- SMS:
- +3円/1通
データ通信量は、家にwifiがあれば最低の5GBで十分ですし、電話しか使わない場合も5GB以下で十分です。超過分はインターネット回線が遅くなるだけで基本料金は変わりません。
またスマホの設定項目(iPhoneを使いやすくする設定, androidを使いやすくする設定)のページでは、データ通信量を少なく抑えられる方法を掲載してるので参考にしてください。
格安プラン乗り換えの注意点
- キャリアのメールが使えなくなる(@docomo.ne.jp, @ezweb.ne.jp, @softbank.ne.jpなど)
- キャリアのセキュリティアプリ(あんしんフィルターなど)が、通信障害の原因になることがある
- キャリアで溜まったポイントは使い切るといい、使い道がなければ潔く捨てるべし
- UQやY!mobileを除いて、何かのときに店舗で聞いても教えてくれない
キャリアメール
一番の懸念は、キャリアのメールが使えなくなることでしょうか。 これは店舗にて月々330円のメール使用量を継続することで、一応は残すことが出来ます。。 残してる間に、メールアドレスが変わったことを登録サービスやお友だちに連絡して、最終的にキャリアメールも解約すると良いでしょう。まぁandroidならGメールがありますし、iPhoneならiCloudメールもあるし、他にYahoo!のフリーメールアドレス等も作れるので、最近は困る人は少ないかも知れません。
セキュリティ(あんしん)アプリ
次にセキュリティアプリについて。これはプラン乗り換えの際に速やかな削除をしてください。あんしんフィルター、迷惑メール防止などなど、これらはキャリアの契約時のみに効能が期待?できるのであって、残した場合は格安プランの通信障害の原因になりえます。
そもそもセキュリティオプションは、無くて問題ないケースがほとんどです。 ただキャリア契約時に数ヶ月は絶対に加入しなければならないオプションのため、その後も知らずに余計な料金を払ってる状態。 最初から入ってなければ、セキュリティアプリなど必要ないことが丸わかりなのですが。。。やれやれ。ホーム画面であんしんアプリのアイコンを長押し、アンインストールで削除できます。
溜まったポイントについて
格安プラン乗り換えに際し、キャリアのポイントが失効することがあります。知らんうちにいっぱい溜まってたりします。 解約時にポイントが失効しますよ〜〜〜とかで引き止める材料に使われるわけですが。。これの有効活用法はキャリアの店舗にて、iPhoneの場合はiPhone用のUSBメモリ(大容量)、androidの人はmicroSDカード(大容量)に交換しておくことです。これは、写真データなどのバックアップに後から役に立ちます。ポイントは全部使い切らなくてもいいです。どうせ使い道は限られるので。
格安プランでは店舗での相談ができなくなる件
au系のUQmobileと、softbankのY!mobileを除いて、その他の格安プランでは店舗での相談が受付できなくなります。これからは分からないことを相談できる人、ちょっぴり詳しい若者と繋がってください。
探せば必ず居ます、ホントに。高校生くらいの子でも、ちょっとした操作なら親より詳しいとも思うし。
むしろ店舗でキャリアの言いなりになるよりも、為になる情報をもらえたりもするでしょう。
格安プラン乗り換えの手順
- 用意するもの:
-
- キャリア以外のメールアドレス(Gメール、Yahooメール、iCloudメールなど)
- 身分証明書(運転免許証など)
- クレジットカード(あれば)
- ⇒ 代替としてデビッドカード or 口座情報(クレジットカードがない場合)
- 乗り換え手順:
-
- 携帯端末にSIMロックが掛かっている場合、ロックを解除することを推奨
- 現在契約中のキャリアから、MNP予約番号を取得する(電話番号そのままで格安プランに乗り換える場合)
- MNP予約番号を取得して数日以内に、格安プランへ申し込む(インターネット or 店舗)
- 審査が通って契約書とSIMが届いたら、説明書にしたがってスマホの本体通信設定をする
- 無事に開通しました
順に詳しく見ていきます(' '*)
1:SIMロックを解除する(旧式スマホ[iPhone12以下]の場合のみ)
SIMロックとは、今使っている通信回線しか使えなくする制限のことです。キャリアがdocomoなら、docomo系列の格安プランしか使えなくなるし、auならau系の格安SIMでしか繋がりません。
キャリアのandroidスマホは、本体がそのキャリアの回線しか対応しないケースもありますので、ロックを解除しても同じ回線の格安プランが推奨されます。
iPhoneの場合は、本体が全ての回線に対応するので、SIMロックを解除して乗り換えることをオススメします。
SIMロック解除は、スマホ本体から下記のリンク先を踏んで手続きを行えます。ネット上だと無料。
- docomo
- au
- softbank
店舗での手続きは3000円取られますが、分からない人は携帯ショップに行ってください。
2021年中頃以降に購入されたスマホはSIMロックが掛かっていないので、この手順はスキップできます。
2:MNP予約番号を発行する
MNP予約番号とは? 今使ってる電話番号を新しいプランに引き継ぐのに必要な手続きです。なお、以下の乗り換えの場合は予約番号が要らないのでスキップできます。
- docomo ⇒ ahamo
- au ⇒ UQmobile
- softbank(Y!mobile)⇒ LINEMO(Y!mobile)
電話番号が変わって良い場合もこの手順をスキップできますが、殆どの人は番号を替えたくないと思うので必要でしょう。
各キャリアのMNP予約番号の手続きはこちら
- docomo
-
- 受付:9:00〜20:00
- https://www.docomo.ne.jp/support/cancel_mnp/
- 携帯から:151
- 固定電話から:0120-800-000
- au
-
- 受付:9:00〜20:00
- My au⇒スマートフォン・携帯電話⇒ご契約内容手続き⇒問い合わせ⇒MNP予約
- 携帯から:186-0077-75470
- 固定電話から:0077-75470
- softbank
-
- 受付:9:00〜20:00
- https://my.softbank.jp/msb/d/webLink/doSend/MWBAA0022
- 携帯から:5533
- 固定電話から:0800-100-5533
MNP予約番号の有効期限は発行日から2週間。この期間内に新しいプランに申し込めた場合、元のプランは解約扱いになります。もし有効期限が過ぎた場合は何も起こらず、乗り換えの際はもう一度MNP予約番号の手続きからやり直しです。
3:MNP予約番号を取得して数日以内に、格安プランへ申し込む
MNP予約番号には有効期限があるので、できるだけ速やかに次のプランに申し込みます。その人の状況に応じて、最適なプランが変わります。以下参考にどうぞ。
海外旅行に出掛ける場合
格安SIMの中で、海外ローミング(海外でもデータ通信が使える)に対応するのはahamoだけです。 docomo系列の回線で、30Gbの通信容量/月で3000円未満だったと思います。
銀行口座しか持ってない場合
- OCNモバイルone(docomo店舗にて)
- UQモバイル(au店舗にて)
- Y!mobile(Softbank店舗にて)
- ahamo(docomo系_Web申込前提)
- LINEMO(Softbank系_Web限定)
口座振替に対応する格安プランは限られます。お使いのキャリアに応じた店舗に受け付けてもらいましょう。
LINEMOだけはWebのみ受付です。一番手っ取り早くてお手頃価格だが、分からない人には上3つの選択が無難。
60歳以上で、電話をかけ放題にするサービス
- UQモバイル(au店舗にて)...1628円+770円/月
- Y!mobile(Softbank店舗にて)...1,980円+770円/月
- OCNモバイルone(docomo店舗にて)...900円+1300円/月
実店舗で申し込まざるを得ない場合に絞りますが、確かauとsoftbankは、それぞれの格安プランで60歳以上電話かけ放題オプションが割引キャンペーンだったと思います。
その他の格安プランだと1300円相当のオプションが格安になるので、電話をよく使う60歳以上の方は、上2つのプランがオススメです。
プラン乗り換えに際し「60歳以上でかけ放題が割引になるのではありませんか?」と自分から声をかけてください。
docomoの格安プラン(OCNモバイル)はかけ放題のキャンペーンがないのですが、ほぼ通話のみの用途であればOCNモバイルoneの最低プラン(月550円にかけ放題1300円)が適切だと思われます。
また他の格安プランと違って、UQmobileやY!モバイルは店舗での相談や解約が可能ですし、OCNモバイルも以後店舗での受付は出来ませんが、電話での解約やプラン変更の対応が出来るので、よくわからない人には上の3つのプランから選択するのが安心です。
デビッドカードで申し込みたい
クレジットカードは持ってないが、審査の緩いデビッドカードを持てるなら、格安通信会社の中だと「mineo」が申し込みを受理できる可能性が有ります。デビッドカードの会社によって通信費の支払いができるかどうかが変わるようです。- Mineo(マイネオ)...docomo、au、softbank回線対応、一定速度(1.5Mbps)スタンダート990円/月がおすすめ
mineoのイチ推しはマイ速プランのスタンダード(990円/月)です。どれだけ通信してもほぼ固定の速度で料金が一律990円。 オプションのかけ放題も+1210円とお手頃です。ただマイ速プランは抜群のコスパを誇りますが(平日の昼12時〜13時に速度制限がかかる)ことに注意が必要(お昼休みに使いたい場合は、他の容量プランもご覧ください
通信速度(1.5Mbps)は、LINEやウェブ閲覧は快適に使えます。
低画質360pのyoutube動画が問題なく視聴できるくらいの速度です。
Zoom会議も画質を下げれば、ほぼ問題なくできる速度です。
他の主要プランの平均速度(10〜50Mbps)と比べると、それ以上の大容量通信には表示の遅さを感じるかもしれません。各自の使用状況によるので分からないですが、料金はとても安価です。
スマホの設定項目(iPhoneを使いやすくする設定, androidを使いやすくする設定)にも書いてますが、広告カットブラウザ「Brave」を経由して各サービスを利用(データ通信を最適化)する方法を覚えれば、さほど不便は感じないか?とは思います。
クレジットカードを持っている、データ通信量が多い
インターネット閲覧、Zoom配信、Youtubeなど、またInstagramなどのSNSを普段遣いするのなら、データ通信が大容量のプランを選ぶと良いです。ただし大半の通信会社がクレジットカードでの申し込みを必須とします。- 日本通信SIM...docomo回線のみ対応、最大50GB/月、平均速度60Mbps(容量超過で0.15Mbps)、コスパが最も良い!
- IIJmio(みおふぉん)...docomo, au回線対応、最大50GB/月、平均速度50Mbps(容量超過で0.3Mbps)、家族割有り
- Mineo(マイネオ)...docomo、au、softbank回線対応、ピタッとプラン20Gb/月、平均速度50Mbps(容量超過で1.5Mbps)
月々のデータ使用量に応じて、契約後も柔軟にデータ容量のプラン変更が可能なところが◎。 ただし、Web上での変更受付のみとなります。解約もWebサイトのみ。なので、プラン申し込み時のメールアドレスやパスワードは大切に保管してください!
4:SIMカードが届いたら、スマホの本体設定をしてSIMカードを入れ替える
SIMカードというのは、スマホの中に入ってる様々な通信を行うチップのようなものです。通信プランの会社が変更される時、このSIMカードを差し替えてから本体の設定を変更する必要があります。新しいSIMカードが届いて数日過ぎると元のSIMカードが使えなくなる(wifiでしか繋がらなくなる)ので、速やかな設定変更が推奨されます。 一緒に送られてくる説明書きを見ながら、慣れた人なら5分くらいでできる。
UQモバイルやY!モバイルなら、店舗で乗り換えた場合はその設定をやってくれます。
OCNモバイルを店舗で契約する場合は、この簡単な設定でさえ3,000円余計に取られますので、できればご自身でやってください。
その他の格安SIMは、設定を自分自身(或いは身内)で行わなければなりません。説明書を見ながらがんばってください!
androidスマホの場合
androidスマホ、或いはガラケーをお使いの方は- 「設定」
- ⇒「ネットワークとインターネット」
- ⇒「モバイルネットワーク(ネットワーク設定)」
- ⇒「アクセスポイント(APN設定)」
- ⇒「モバイルネットワーク(ネットワーク設定)」
- ⇒「ネットワークとインターネット」
にて、新たに契約する格安プランのAPNを追加で設定する必要があります。
詳しくは、各社のAPN設定について詳細をみてください。