Kontakt音源とWAVサンプラー音源を使い分ける

(2020.01.28執筆)


こんにちは。時の迷い人の秋野です(' '*)
前回は、重たいKontaktをどう軽く使うかについて触れました。
今回さらに突っ込んで、Kontaktとサンプラー音源の使い分けについてメモしてます。

予備知識:サンプラー音源とは

サンプラー音源についての確認。音声ファイルをキーボードに割り当てて使う。

基本は1つの鍵盤に対して1音。鍵盤が88個あったら、88個の音声ファイルがそれぞれに紐付けられてて、 キーボードの鍵盤を押すと、その鍵盤に割り当てた一音の音声ファイルを再生します。
収録された音は生の楽器であるから、鳴らすと音の現実味がなかなか素敵なんですよね〜。

では比較のため、このサンプラー音源を大きく二つの系統に分類してみます。 Kontakt音源とWAV音源。ホントはもっと在るんでしょうけど、ざっくり。

Kontakt音源

業界標準のサンプラー音源。フリー(Player)版と製品(Full)版があります。 Kontakt音源の最大の特徴は、音源のメモリ消費が極端に少なく済むことです。音源ファイルは独自の形式に圧縮されて使われます(WAVそのままでもいけます)

プロ仕様と音源ともなると、一つの楽器のサンプル一式だけで数GBにも及ぶような。。とてつもない容量を扱うのですが、Kontaktはその辺メモリを介さず、SSD等から直に再生してくれる機能もあるので、けっこう大胆に大容量音源を複数扱えるようになります。 しかもサンプル再生機能が色々と充実してるので、例えば鍵盤を押すだけでなく、離した時に別の音を鳴らせたりとか。ビブラート強弱とか、音質変化のプログラムとか、空間残響とか、サンプルローテーションとか。色々。本格的にリアルの楽器を再現できるような。まぁプロ仕様のサンプラーです。
異なるDAWソフト間で、音源設定が共有できるのも◎です。

その分欠点があります。初回立ち上げ時の読み込みが非常に遅いです(数十秒 × 使用トラック分かかる)。これだけだとプロジェクトの立ち上がりが遅くてやる気が失せます。 安定性もやや微妙で、あまりにガンガン音源立ち上げまくるとフリーズする可能性もある。
あとメモリは少なく済むけど、CPU消費がやや大き目。

WAVサンプラー音源

生の音声.WAVを読み込んで再生するタイプのサンプラー。凡庸性が高い。
使ってるDAWに付属してるサンプラー音源が筆頭です、LogicならEXS2とか。

メモリは割り当てたすべての音声ファイルぶん消費しますが、楽器の立ち上がりが早く使いやすい。そしてDAW付属のものは安定感も抜群です! サンプラーとして最低限の機能も備えるので、奏法切り替えとかベロシティレイヤーとか普通にいけますし、ビブラートも突き詰めればかなり表現できます。

そんなに複雑な奏法をしない音源は、付属のWAV音源で鳴らすとお手軽につかえてオススメかな。 マリンバとかリズム楽器とか、ハープとかも。
プロ仕様のピアノ音源は、ちょっとサンプル数が大きすぎてメモリが。。。

あとは曲のラフを描くとき、こちらを使って描いていくと快適だと思います。

性能比較表

Kontakt音源 .WAVサンプラー
メモリ消費わずか! メモリ消費通常
CPU消費(中) CPU消費(極小)
立ち上がりまで20~30秒 立ち上がり2〜3秒
大容量音源向け シンプルな音源向け
既に完成されている 自分で調整する
仕上げ用
本制作向け
ラフ用
or 調整を重ねて常用
本格的なピアノ
ストリングス
オーケストラ
特殊な効果の音源等
付属音源
打楽器
ハープ
管楽器
リズム音源等
重い・精密・やや不安定 お手軽・安定

音源機能の比較と、Demoハープの調整例



・ノートPC13インチ(CPU:2.8GHz × 2コア、メモリ16GB)
・CPUは省電力設定。だいたいフル稼働の1/6 〜 1/4くらい
・DAW(BitwigStudio3.1.2)に付属するサンプラーを使ってます
・サンプラーのハープ音源はピッチが少し下がる設定してました。


付属のサンプラーには元になるWAV音源が必要。 Full版のみのKontakt音源からはWAVに変換できるので、探して活用してみると良いかな。

デモに使った音源はこちら
オーケストラ ⇒ CHAMBER ORCHESTRA 2.1.1: COMMUNITY EDITION
ハープ ⇒ ETHEREALWINDS HARP II: COMMUNITY EDITION

無料とは思えないほど素晴らしい。 有料版もあって、そちらはもっと高音質です。

ラフに無料版を使って、仕上げにKontakt音源の有料版を使うとかもアリだと思いました。

Kontakt音源 ⇒ WAV変換

Full版のみの対応音源ならKontaktを介した音源のWAV化ができます。

Kontakt WAV化

Kontaktで該当の音源を立ち上げて、上部メニューのSave multi asという項目から、このように。
他にも、キー打ち込みでワンショット一音ずつWAVバウンスする手もあります。手間かかりますが。

参考になるかどうかは判らない(' '*)...