MIDIコントロールチェンジを活用した演奏スタイル

(2019.12.14執筆)


今回のコラムはDTMを始めて、ある程度打ち込みに慣れてきた方向けです。

作曲は、とくに楽器の収録をしない場合は、MIDI(≒ピアノロール)編集での打ち込みがメインになると思います。
最初はメロディをどのように描くか、とか、リズムパターンをどう打ち込むか、といった部分に焦点が合うと思います。
すばらしい! まず重要なのはそちらです。

しかしながら、単純なメロディやコード、リズムパターンだけでは表現できない音の響きというのもあります。

bitwigモジュレーション

今回は、ピアノロール編集のオートメーションを描くこと(MIDIコントロールチェンジ)で、どのように音の表情付けができるか、見ていきたいと思います。

主なMIDIコントロールチェンジの機能

  • cc#11 エクスプレッション(レガート音の抑揚)
  • cc#1 モジュレーション(主にビブラートの強さ、音を震わせて遠くまで響くように)
  • cc#64 サスティンペダル(主にピアノのペダル演奏のON/OFF切り替え。0〜63=OFF、64〜127=ON)
  • ピッチベンド(音程の微妙なズレを再現できる)
  • Pan (音の出る方向、0=左端、64=真ん中、127=右端、128段階で調整可)
  • リヴァーブ(空間残響の響き、深さ、コンサートホールや夢の中のような)

オートメーションの打ち込み方

ピアノロール編集画面にて、おそらくどこかにオートメーションを参照するアイコンとか、タブの切りかえができる箇所があると思います。 そこをクリックすると、オートメーションの表示が現れます。あとはマウスクリックなり、ペンツールの手描きなりで、オートメーションのグラフを上下させることで、各種パラメーターを演奏に合わせて調整できるようになる。

演奏する楽器によって、主に使うオートメーションの項目が変わるでしょう。

ピアノの場合

ピアノ演奏のとき、よく使うのはcc#64 サスティンペダル。ペダルを押して鍵を押すと、音がずーっと響きっぱなしに鳴ります。 サスティン(持続音)という意味を含んだペダルの呼び名。合わせて音の強弱はMIDIノートのベロシティで行います。

Rosegarden




Rosegarden


ペダル演奏で音がずっと鳴り響くことが分かります。

笛、弦楽器の場合

レガート演奏が基本の楽器は、主に使うのはcc#11 エクスプレッション(レガート音の抑揚)とcc#1 モジュレーション(主にビブラートの強さ、音を震わせて遠くまで響くように)です。

デモ曲は、ロードス戦記より「Elven Flute」の一節をお手本に演奏させてみました。


これはただ鳴らしてるだけ。それでも元の音源が優秀なので良い音です。




こちらは、エクスプレッションCC#11とモジュレーションCC#1で演奏の抑揚を表現できるようにしてます。

無料のMIDI音源のみだと現実味のある演奏は厳しいですが、有料DAW付属のサンプラーなら設定次第で可能です。ビブラートの設定についてはこちらで解説してます。 音の抑揚、ビブラートの響く音、その笛は見違えるように活き活きとしてきます。ピッチベンドまで含めると中々。

本当なら生演奏の響きの方が素晴らしいのですが、DTMでの演奏スタイルは自分の好きなように表現できる点で重宝します。
ちなみに管弦楽器の音の強弱、私はベロシティを基本的に弄らない派です。エクスプレッション抑揚のみで音が連なって響くように。

ギターの場合

ギターの打ち込みは、筆者は絶望的に解りません(o _ o。)
MIDIではとてもむずかしい部類。弄るならピッチベンドかな?? MIDIノートの打ち込みが大部分を占めると思います。ベロシティとか。コードとか。

リズムトラックの場合

ベロシティとMIDIノートのみでOK。MIDIオートメーションは要らない。もし遊ぶなら、ピッチを弄ると楽しいかも?


こんな感じかな??(' '*)
その他のデモ演奏は割愛するよ。自分なりにやってみて。



あとPanは、それぞれの楽器に対して音の配置を割り当てることが出来ます。0〜127の値で設定。
スピーカーとかイヤホンで聴いた時、主に左から鳴らすか、右から鳴らすか。標準はPAN=64で左右均等に鳴ります。


コントロールチェンジの項目は他にもあるけど、主要なところだけ抑えておけばとりあえず十分でしょう。

ああ、リヴァーブには触れてませんでした。リヴァーブは空間残響とか奥行きを表現するために使います。
MIDIの方だけで作る場合もリヴァーブ値を設定できますが、オーディオでのmix時に別途リヴァーブエフェクトを活用したほうが綺麗に響くので、オーディオ編集にも慣れてきたらそちらを推奨しておきます。

オーディオ側の追加エフェクトにも触れてみるかな。では続きの記事で。