カラスの身体は道路の真ん中に横たわっていた。
もしも、誰もが気付かず通り過ぎたら?
死を見ないふりしてたら?
if節を、ここで再現してみようと思う。
あの子の身体は、延々と車の脅威に晒され、恐怖の音に引きつり、安息の日は永遠にやってこなかった。忌むべきは死ではない、死の循環を断ち切らせたアスファルトの存在こそが、カラスを悪霊に豹変させようとしていた。
死体が幾重にもタイヤに踏み潰され、血がこびり付き、走る車が死の呪いをまき散らす。カラスから生まれた悲痛の叫びだ。だけど、あれはカラスの呪いのように見えて、実は死の存在を否定された地面の怨霊そのもの。アスファルト、が、あの概念を作った。
死を受け入れる土では、還った土から芽が出て実りを産み、果実が動物たちを呼んで生命の種を運んでもらえる。
が、
死を呪うアスファルトでは、死体がいつまでも転がり、車に轢かれて血がこびりつき、死の呪いが遠くまで運ばれていってしまう。
あそこは永年、生命の気配を感じられない。
地盤そのものが呪われているということ。アスファルト
コンクリートやセメントで固めたのもおんなじ。
まるで、死者の上に墓石で蓋をするように。
何でもかんでも、死という存在を見えない場所へ追いやっている。
そうやって、死の存在を無視する事こそが、本当に忌むべきこと。
誰もが、この悲痛な惨状を受け入れねば、未来へと希望を繋ぐことは出来ない。
生きてる人に気づいてほしいから、死の存在は呪いとなって人々に訴えかけている。
誠意を持って応えれば、あるべき場所に還ってくれる。次世代の力になってくれる。
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- 2015年06月21日
街の交差点の道路で轢かれた。カラスさんの身体。
を、拾った。
カラスさん、死者を祀る側だったのが、逆の立場になろうとは。
虚無感が突き刺さる。
いちど道路脇の草むらに寄せて、用事でその場を後にした。
みんなカラスの死体が見えてないみたいだった。
たぶん、地に足がついてないと観えないんだね。
あと、死?を目の当たりにするのが嫌なんだね。
あと、手を汚す?のも毛嫌いするよね。見なかったふり(。0 _ 0。)ノ
アスファルトは、死の存在を許さないから。
死者の居場所がないの。上の死体は土に帰らず、腐って呪いをまき散らす。
私たちの殆どは、アスファルトの地面の上で、死を見やる。だから、あれは忌むべき存在だと見て取る。
その行く末は悲惨、見てはいけないモノとして、死や悪霊の存在に蓋したね。
でも、ホントは、どこでだって死は土が迎え入れる。
土の中は死者の揺り籠、ちゃんと、生命の循環の輪に、土の子たちが還してくれる。
誰? その役目を土から奪ったのは。
死の存在を無いものとして、アスファルトの地下に封じ込めたのは?
死は生を繋ぐもの、本来の役目に立ち返るとき。黙って受け入れるものと理解する。
土が安息を与え、周りの存在たちが死者の想いを読み取って、嘆きの声を地上へと孵す。
死から、新たな産声を以って地上に産まれ、積年の想いを成し遂げようと、再びそれは動き出す。
私はその場に戻ってきた。カラス。カラスの身体に触れた。
私はカラスの意志を抱き、土の子どもたちに委ねた。
カラスの森へ、山道の外れに谷間があり、朽ちた木の根本にその場所があった。
光が指して、綺麗な光景だった、木の葉の匂いと、遠くから、カラスたちの鳴き声
近くに、美しく立派な別のカラス羽が落ちてたので、土を掘った中に、一緒にして、埋めた。
死者の魂。彼の選んだ。死の寝床。
もう何物も、あの子の願いを妨げる者は居ない。
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- 2015年06月21日
観るも弱々しい姿で、地面から伸びていた。
周りの土はむき出しで、草がところどころ生えてるだけだ。
俺の何物も、その樹が支えてくれるというのは、中々に危なげな話だった。
それでも、俺にはこの樹が全てだった。
あれは、一人で全てを担うには不可能だと云う。
樹は、雑草たちに呼びかけた。
もう一度、土に。死する魂を、風の扉を。
様々な無念の想いを、死して尚、未練を抱くあの子達の想いを、我らに運んで来て遅れ。
死が、死する魂の、無念の想いが、この土地を揺り動かすとき。
全ての不安を、苦しみを、虚しさを、虚無な想いを、土は抱きかかえ、天に還してくれるだろう。
我らの土は、全てを受け止める。
無念の想いは我ら一つの元に集い、辺りの存在に響きあい、乾いた土に、水がどんどんと染みこむように。
天が、地が、雨が、太陽が、この乾いた心に染み渡る。我らに力を貸してくれる。
我らは、不安を共にする。その感覚を研ぎ澄ませて
すべてを、この地と、水と、太陽に、月に、委ねよう。
お前たちがついている。全ては、全てに委ねたる。
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- 2015年06月20日
この不安は何だ。言いようのない不安は。
全てが上手く進まれるはずなのに、俺は今、何もできていない。
この言いようのない不安は何だ。
何も出来ない、何に対しても、力の及ばない現状を。
俺はこうしたいのに、まるで、そんな場は始めから用意されていないかのように
空をかすめる、たりなさすぎる、何もかも。そんな今、自分を省みることなど出来るのか?
今、やれることをやるしかないと分かっている。
が、それじゃ、足りなさすぎるんだよ。全く、芯に及んでない。
この言いようのない、不安は何だ。この空虚な感覚とは何だ。
時間ばかりが過ぎていく。
こうして、俺の時間は確実に死に向かっていく。
皆、不安とかないのか?
何も変わらない日常を、なんとも思わないのか?
この言いようのない不安を、不自然さを、なんとも思わないのか?
俺は底に樹を植えて祈った。
もう、俺にはお前しかおらん(o _ o。)と
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- 2015年06月20日
どうしようもないことで不安になって、何になる?
どんなときも、できる範囲のことをするだけ。そこだけが結果に繋がる。
無理して、境界線を踏み越えても、後が大変。
そこは他の存在たち、自然な想いに委ねよう(o _ o。)
どちらにしたって
できることするしかない。集中。
不安に思ってる暇、無い。。ない。。。。(。0 _ 0。)ノ