ノートパソコンの選び方 DTM編

DTM用のPCを買い換えるタイミングになり、色々と調べたのでまとめてみます。
パソコンの性能の見るべきポイントは主に3つ。優先する順に

・CPU…中核となる計算処理スピード
・メモリ…一度に計算できるデータ量
・ハードディスク容量…内部に保存しておけるデータ量

一番ポイントになるCPUから解説

CPUについて

CPUは、だいたいintel製が主要。型番がいくつもあって訳わからん。
見分け方としては、どの年代の、どのグレードか? という部分に焦点を宛てます。
intel製のCPUがどのように進歩して、どの年代辺りが性能のバランス良いのかチェック。

Intel Coreシリーズ「i3 / i5 / i7」世代一覧と性能差まとめ

まず年代について

ここから比較すると「2017年製(core第7世代)」と「2018年(core第8世代)以降」では、大きく性能の開きがあることが伺えます。
ThinkPadという13インチノートPCに使われてるCPU性能を2017年製(x270)と2018年製(x280)とで比べてみると、こんな感じ。


















名前 コア数 1コアの処理能力 消費電力
Core i5-7300U 2コア4スレッド 2.60 GHz 15w
Core i5-8350U 4コア8スレッド 1.70 GHz 15w

大きな変化は、

coreが2倍
その分1core辺りの性能を落として
総合的に、処理性能は1.3倍くらいに増えた!

このCPUはパソコンに固定で後から変更利かないので、どれを選ぶかはCPUで比較するのが基本かと。
ちなみに第8世代から第10世代くらいにかけては大きく性能の変化がないので、値段とかも考えると、

CPUは第8世代辺りが狙い目なんじゃないかなと思います。
見分け方は、core i5 8000番台とかだったら8世代。
これが core i5 7000番台だったら7世代。

後ろの数字が9000番台なら9世代
10000台なら10世代です。

次にグレードについて

グレードは、i3とか、i5とか、i7とか大きく3つあります。
これは、まぁそのままグレードです。数字が大きいほど高性能です。

標準的にはi5が基本性能。
i7は、一段上に優れている。
i3は、グレードが下。

まぁ、選ぶならi5かi7です。

しかし、最も重要視するのは年代で、その後にグレード。別にi5でも構わんのやないかな?くらい。
すると総合的なCPUの性能は、なかなかいい感じのものを選べると思います。

CPUの重要性

CPUを重視するのは、何と言っても同時発音数の上限解放。
って、2011年製のMacbook Air13インチ(core i5 2コア 1.7GHz)でも、初期音源程度なら全然余裕なんですけどね。2割くらいのCPU消費量。

まぁ作る主要ジャンル「オーケストラ」を目指すなら、ノートでも最低15インチかな。。てかデスクトップ推奨だと思う。
そう、たくさんの楽器(しかも高音質のやつ)を編成して作る曲とか、CPU消費しまくるので。
スペックの大変さは、現実の編成にしたがって上る感じがする。
 
私は、ソロ楽器の響きを重視するからそこまで要らないかな…

 
それからリヴァーブ効果(空間残響の効果)や各種エフェクトをどれくらい余裕で扱えるか。エフェクトも演算処理でCPU消費する。
あとは物理モデリング音源、主にはSWAMバイオリンとか、CPU演算でリアルな音を作っていくような特殊音源を、どれくらいのトラック数挿せるか。。

SWAMを1トラック挿すと、だいたい1coreの1.6GHz分くらい処理を持ってかれる。
スムーズな動作のためにCPU消費は6割くらいに抑えたいんで、
第8世代のIntel Core i5(PC13インチ版)で2つ、ギリギリ3トラック使えるかどうか。(とはいえ、SWAMみたいな音源は1曲に1トラックで十分だろうとも思うけど…)

まぁ、性能的に十分ではないかな>?と思われます。

ちな、15インチタイプと13インチタイプでは、積み込めるCPUに大きな差があるみたいで、
よりCPU性能を重視するなら15インチのPCを選ぶと安心です。画面も広々使えて素晴らしい。
うん、一般的には15インチノート推奨。

その分金額や重量も上がって、消費電力も3倍位。
私は、その辺の事情で13インチ派です。
 
  
ちなみにデスクトップPCだと、ノートPCよりさらにCPU性能高くなるけれど
消費電力がさらに倍になるのと、常に電源プラグを繋ぐという制約が、私には重すぎて却下。

次にメモリについて

次はメモリ。どれくらいのデータ量の楽器を1曲に挿せるか?という部分。
メモリで、一度に扱える高品質音源のトラック数、音質の解像度が増えます。

 

以前4GBのメモリを使ってました。2011年から2019年まで。
サンプリング音源の目安は、だいたいCD音質のもの。DTM初期のソフトに内蔵されてる楽器の音もこのクラスです。
44100Hz 16bit × 2 ふむ。まぁそんな感じの。だいたい音が人の可聴領域のギリギリ20000Hzくらいまでカバーできる感じです。

4GBあれば全然余裕に動かせる感じでした。
これを基準に考えますと。後で買い足す前提の有料音源について。
 

(有料音源は持ってないので、ここは概算で話します)

この有料のサンプリング音源によって、格段に音質が上がってきてまして。
96000Hz 16bit × 2 とか
192000Hz 16bit × 2 とか

どうかしたら下が24bitとか、32bitとか。。だいぶだいぶ音の解像度が上がってきてる。
その分、扱うデータ容量も数字の分だけ倍になってる感覚です。
192000Hzのやつとか、10万Hzの高音域付近までカバーできるとか、倍音素敵だと思うよ。

あ、メモリだけじゃなくて、
それらの同時発音数でCPUも食うけど。

 

ただし一般的なCD音質は、44100Hz 16bit × 2です。その倍くらいで十分ではないか? という感覚は現状ある。
つまり以降は、ハイレゾ対応音源とか、もしくは製作時にしっかり聴くために、必要となる性能でしょうか???

将来性も考えると16GB〜。
しかし後で付け替えができるPCもあるし(後で変更できない場合もある)
8GBとかでも、まぁOKなんじゃないかな>?って思う。わかんないけど。

16GBだと良いのかな? まぁ予算が許すなら。

最後にハードディスクに関して

ハードディスクについては、転送速度の早いSSDであれば、まぁ後は容量をどれくらいっていう問題。
8年前のMacbook Airで128GBだったけど、当時はぜったいこんな使えるわけ無い!って感じだったのが、
年々1ファイルあたりの容量がでかくなっていく時代の流れ、もう今では残り10GBをかつかつで、かつかつ。
だましだまし使ってる。

ゲーム容量とか一緒にしだしたらダメですね。すぐ満杯。
ってことで、DTM専用と切り分けたほうが良いのかな。
 

まぁ、最低500GBは居るかもしれませんね。1TBあると安心。
音源をストックするにも、最近の有料音源はそうとう容量デカイので。

そんなもん。

 
という前提のもと、予算やら何やら感やらのトータルバランスで、
2019年度のおすすめDTMノートPCを挙げていきたいと思います。

つづきは次の記事にて。

候補に上がったノートPC 2019年度版


“ノートパソコンの選び方 DTM編” への3件のフィードバック

  1. […] ⇒ ノートパソコンの選び方 DTM編 […]

  2. パソコちゃん より:

    すっごく、いろいろと考えて調べて決めたんだねぇー

    言ってる内容は、よく分からないけど、トキマヨさんがどんな風に物事を考えてゆくのか、少し見えてくる気がします。

    しっかりした下調べの裏付けがあると、安心だね。

    • Akino より:

      はい、しっかり調べて何とか辿り着きました。
      一期一会な、巡り合わせよく、いつもサポートありがとうございます(‘ ‘*)

      ひとまず一段落!

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