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Timelessberry✨現世の記憶

3−4「原初の夢(あめ)」

星命の始まりの日、その日は雨が降っていた。

原初の夢(あめ)。水の記憶。



しとしとしと。。




清浄な大樹に満ちた中、雨(あめ)は生命の記憶を映し出す水の調べ。
雨(あめ)から流れる水は「音」の記憶を宿し、
地下の水脈を通る中で、地上の音と融け合い「始まり」となる。




雨の姿はいつしか、一面の海(あめ)に描かれるようになり。
海の響きが「し(Sea)」の語源となりゆく。





海(あめ)はさらに太陽を反射し、天空の姿を映し、雲の姿を型どった。
夜には星の光を記憶し、月や天体の軌跡を記録した。
まるで鏡のように、宇宙の全てが海(あめ)に投影された。

遠く澄んだ水ならば、果てまでもその情景を映し出す。
地球、この地上はアクアの属性。そして鏡。
光の届く時間差で、遠い星の記憶が再現される。


物語は夢(あめ)から始まり。
彼らの間で代々受け継がれた、神話の音が降り積もる。



真実を「し」が語った。
真なる響きは「名」を示した。


真なる名。真名(マナ)の起源。
全ては宇宙から始まりし、「始(し)」はその代弁者だ。
透き通った大いなる水の「海(し)」は、宇宙に宿る無限の力を記憶し続けた。


水の記憶。
原初の記憶。
星々の記憶。


やがて其処から、新たなる生命の音が誕生する。
底から生まれた生命が、映し出されし「全ての記憶」より、 その地点の、その瞬間の星の配列を投影する(女)神となるのだ。





神々の記憶が聖なる雨となって地上に降り注ぎ、大樹に宇宙の全ての情報を届ける。
ある場所では霧となり、ある場所では滝となり、
ある場所では朝露となって大樹に囁きかける。

大樹はその情報を受け取り、
「音(ネ)」の響きを通して水の生命たちに宇宙の情報を繋げていった。


その「音の響き」は木のネが申す言葉。
音の語源となったのは、根(ネ)の響きなのだ。
音の始まりは原初の海を生み出した詞。

【Åume(あめ)】
最初の音、全てが一つの存在で繋がっていた。
人間と精霊と生命と海と、あらゆる存在が宇宙の繋がりの中で調和を奏でていた。
全てが輝きに満ち溢れた、原初の物語が其処にあった

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