♪BGMを止める

巡る箱庭✨アリシアの問いかけ

2−1「アリシアの種」

「私を見ているのですか?」
記憶の中のアリシアは、中空に言を解き放った。 いったい誰に向かって?? まさかの答えは一つしかない... 「ここは様々な思念が交錯する場所ですから、何者かが紛れ込んでも不思議ではないわけです、敢えて目的は尋ねません。ですが、あなたに私を解き明かせますか?」 彼女は凛とした声で告げる。 「私の名はアリシア。いくらか石詠みに通ずる者です。私の思念は既に感じてることでしょう。ですが、真の私はあなたと交わることはない。故に私はアリシアではないのです、あなたが見ている私は、真の私ではない。」 「私は他の誰にも全様を知られることがなかった。けれども、私が存在しないあなたの内に、私はこうして語りかけている。  いったい誰が見せているのかしら? まぁいいわ、ちょっぴり境界を外させてもらいましょう。」 彼女が指先で光の扉を描いたが瞬間、世界の境界は破られた。

次のページへ
【現在の章】第二章「炎の記憶」
1話 2話