巡る箱庭✨温かな食卓

1−7「食卓を囲む:穏やかな朝の始まり

まったりした一日の始まりでした。
一つ上の丘に立っている八角形の建物が食堂。。。
入り口のすぐ横に、石窯の薪が焚べられており、煙突が家の内側に続いて、屋根の方に突き抜け、煙がもくもく。

じゅいー。


ーーーーーー鳥さんの鳴き声のように、食堂の扉が開いていきます。。


「あら、いらっしゃい。あなたが昨夜のお客さん?」


中に入ると、エプロンを付けた女の人がご飯の支度をしていました。
何とも香ばしい美味しそうな匂いが立ち込めてる。


「この子がそう。えーとマーリユイト、こちらがアリーシャ。私の妻だ。まぁ座っておくれ」
「...マーリユイトです。昨晩からお世話になってます」


お嫁さんでしたか。笑顔のやさしい人、あったかい感じです。
人の家に寝泊まりさせてもらい、その上でご飯の用意まで、何とも恐縮する感じ。


「ユイくんね。昨日からお腹すいたでしょう? 良かったら遠慮せず食べていってね」


ユイくんとな...?!聞き慣れない名前にちょっとびっくり。


「『ユイ』くんか。儂もそう呼ばせてもらおうかな?」


笑みを浮かべてスセンも追随した。どうやら「ユイ」という呼び名で定着しそう。
記憶に授かった正式な名前よりも、今の場所柄に合った響きの方が親しみやすいかも?

こくり。と、ユイは相槌を打つ。名を呼びやすくなったみたい。


「これはハーブのお茶に...


ーーーーーーご飯にお味噌汁に」


「この粒粒は、一体!??」


「おや、珍しいのかい?
 それは郷土に昔から伝わる穀物を炊き合わせたものだよ。
 こっちは蒸した豆をすり潰して塩と糀で熟成させたものを、キノコの出汁で梳いて...

 おっと、それは木の実。アーモンドにどんぐり。
 ん? どんぐりが気に入ったかね。。。」


どんぐりの実は、樹の重厚な味わい。殻を剥いて、夢中で食べました。


「美味しかった、ごちそうさまでした。」
「もういいのかい? 昨日から何も食べておらんかったろうに」


「あんまり食べなくても平気みたい。
 それにここの空気を頂くだけで元気になれますし。

 今は...ちょっとこの辺りを散策してみたいんです」



「昨夜は、良く眠れたのかな?」


「ユイくん慣れないの大変だったでしょう?
 スセンったら、何も言わずに置いてきぼりにするんだからw」


「ふん! ちょびっとしたイタヅラ心じゃww」


ふぉっyふぉふぉふぉふぉ。とか笑ってる。緊張も解けてきた。


「ぐっすり眠れましたよ、お部屋も温かくしてくれて、ありがとうです」


「そうか何よりだ。では、一緒に探索と行こうかの」


「楽しんできてね。この辺りは、スセンが若い頃から移り住んで、お庭も果樹園もお花も一緒に育てたの。どれも立派に育って素敵よ〜。」


「枯らしたのも数しれんがなwww」


せっかくの褒め言葉を台無しにするスセンさんと、笑ってスルーするエミリさん。温かで微笑ましい感じです。


スセンの案内で、散策の扉が開かれました。

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