どうして墓所に埋めちゃうの?

墓地にて観ずる、死者への冒涜

相続において一番重要なのは骨。
パワーストーンの効能を知ってるなら、誰だって分かる。

パワーストーンの効能について
 
 
そんな大切な骨を、なぜ遠くの墓所まで持って行かなくちゃならないのか?
皆分かってるのか、その骨に、如何に多くの想いが遺されているか…

一つ前の記事に描き記してみた

死者の声を聞くのは誰?

 

その想いを、家の傍ではなく
なぜ遠くの地に追いやってしまうというのか? 

あの場所に何かが化けて出るのは
きっと無念の想いが渦巻いているからだと思う。

「かえりたい、かえりたい」

 
生前の想い叶わず、ずっと墓石に閉じ込められる。
墓所に埋めたって何も生み出せない、そればかりか後世の子孫たちに
墓参りの手間と管理費を矯正させてしまうという大失態だ。

墓石の僅かに無駄な区画が、全国の人口の数だけ用意され、広大なリソースの無駄遣いを強いる。
墓石は死者を閉じ込める、循環しない「死」の場所として、墓石に延々と刻み込まれる。
とんでもない無駄だ。想いと土地の無駄死にだ。

生前の遺物としてずっと閉じ込められるんだ、想い叶わずして、だ。

 
「故・誰々の某 享年〜」

 
そんな碑文を立派に形に残させて
いったい誰が得するというのか?
墓所とは何だ? 何のために造られた?

 
墓石は何も生み出せない。
墓所は何も生み出さない。

来世への遺産を、何も生み出せない。
生前の想いを引き継いで、生まれ変わることすら叶わない

 
墓所は死者の牢獄でしかない

 
だから時々
想いに耳を傾ける

黒装束のカラスらが
死者の嘆きを運び去る


死者の声を聞くのは誰?

死者の声を聞くのは誰?
生前、願いを持っていた人。こうしたい。あぁしたい。ついぞ願いが叶わなかった人。

「家に帰りたい、帰りたい」

 
ずっと繰り返していた。

おじいちゃんは、ずっと家族のことを心配していた。
家族のことを傍で見守っていたかったんだ。
見守って、たぶん少しでも家族の助けになりたかったのだ。

 

家には庭がある。
そこにお骨を埋めてあげよう(o _ o。)

そうすれば、おじいちゃんの生前の記憶を灯したお骨が
土の中で、土の中であの子たちが、土の中の微生物たちが想いを還元してくれる。

お骨の情報があの子たちの力で土に還る。雨で地下に運ばれる
その土壌で梅の木、お庭の木が育っていく。
毎年、実をつける。梅の花。そして梅。
おじいちゃんの骨の記憶が、土の養分になって、その養分で梅が育つ

その梅を、家族が食べる。
おじいちゃんの願いが、土の中の微生物と、梅の木によって、叶えられる…

 

死者の声は誰が聞く? 土。水、木。
そこに宿る微生物たち、精霊たち。