お水、から。生きる。

お水にも、場所や地方や国やら、はたまた水底に潜む神秘のものまで、至るところに違った表情が隠されるものだとも思えます。
同じ場所でも、青空や夕焼けに染まる瞬間など、時間帯によっても見え方が全く異なる。
さてさて、お水よ。おみず。

ほとんどの生き物は、大部分から此れを含むのが知られてるよ。
お水は、そうなの。その瞬間瞬間ごとの周りの光景を一時的に映し出すものでもあり、もしくはその後、奥深くに潜めるものとなるのです、たぶん。

 
へい、一口にお水といわれましても、パスタを茹でるに適した水というのはそれらの要素がふんだんに培われたお水なのですよ。。
お水が、たくさんのそれまでの経験を含んでいて、パスタはぐつぐつ茹でられながら、お水の味そのものを吸収していくのです。カラカラに乾いた乾麺だからこそ、水分と一緒に中で溶けられた塩分(茹でるときに予め入れておく塩。お水に対して1%量)、ミネラル、そしてその水が今まで通ってきたあらゆる痕跡が、パスタの中に流れ込むはずなのです。
パスタの味は、単に小麦粉その他の味だけではなくなる。この瞬間に、茹でられたパスタの麺がだんだんとあざやかな照り具合を見せて、”アルデンテ”となるのでした。

そ、お水は硬水と一般的に呼ばれてるお水を使うと良いのですー。
ほどよく純粋に近い水、軟水では、逆にパスタの魂が水に還っていきますので、パスタは干からび成仏となる。
さ、これでこの記事を読むあなたは、今回はマスコミによってお水の知識を植えつけられてしまったわけですな。
そんな私からは。美味しいパスタが茹で上がりますようにと、いくつか言伝をお送りしますね。

さ、次回はいよいよソースのレシピです。