ピアノソロ楽器は本物に近づいた?

実際にキーボードを置いて、弾いて。
確かに、目の前にグランドピアノがあるやうな錯覚。

この音は、作る曲の響きに適う?

ハコベのテーマ。テスト。

音は、鍵盤のタッチで変わる。
元気のいい演奏も、キーの力加減で再現される。
これは、今までに書けなかった曲の感じです。

音源の出来も大事ね。表現の範囲が自由になる上で。、

だからって、曲の良さに直結するのでもないから。
ちゃんと表現に意識を赴かねばなるまい。


独自ピアノ音源"Silvia"について

今は非公開になりますが、Timelessberryから新ピアノ音源が完成しました。
自然の中で、限りなくピアノ本来の響きに寄り添った「音」として。

銘を「Silvia」と名付けました。

ピアノ音源お探しの方、今のところ他で推奨はkeyscape。
そちらを試してください。

今回のピアノ、既存音源との差別化は一つです。

この音源の目指す所として、第一に森の中で演奏できる。周りの、例えば小鳥たちや水のせせらぎ、風の音など、と共演することを、想定してます。

そうなると必然的に人工物とはかけ離れた環境になるので、電気的な制約、例えばバッテリーの消費電力や、持ち運ぶパソコンの性能などを最低限度のリソースに抑えなければなりません。具体的にはDAWソフトと音源を立ち上げて演奏してる状態で、ノートパソコンの消費を5W前後、ないしメモリを2Gb以下に抑えます。

すると、型落ちのパソコンでキーボードを繋げても、モバイルソーラーで稼動できるようになります。

その制限の中にありながら、現在の2022年基準のプロ仕様ピアノ音源に匹敵する演奏感を再現します。

その鍵は、音源側の設定。
音源は元々のピアノを、一音ずつ収録した音がいくつも合わさってできてるのですが、これら録音の編集をほぼ行わない。

という一点につきます。
せいぜい僅かなアタックとリリースくらい。

するとそのまま、収録された生の音、そのままが響く。
電気的な計算もほぼ無いので、動作コストも要らない。

余計なフィルターやEQなどは、mixで他の楽器とのセッション時に調整すればいいのであって、収録した環境そのままがソロ演奏に最適なセッティングであるから、ここを下手にいじるべきでは無い。

何もしないことが、本来の響きに近い音を保ちつつ、リソースの節約になります。

ということは、音量も下手にいじらないということ。
現在の主要なピアノ音源は、一つの音につき、少なくとも20個の強弱を使い分けるのですが、鍵盤を押さえる強さにぴったり一致するベロシティに、収録サンプルを当てはめることが、その再現性を確かにする必須要素。

調整作業は半端ないわけですが。。

この強弱の流れを最初にぴったり決めることで、位相の変化が最小となり、ピアノの持つスタッカートやペダルなど、残響のチューニングが確実なものになります。

おそらく、iivolyの製品やその他こだわりのピアノ音源はその辺ちゃんとしてます。

逆に言うと、ここがちゃんとなってなければピアノソロとして弾くには違和感が残るので、、わざわざ製品版を捨ててまで独自に音源作る甲斐がない。

なかなか、ハードル高いですね。。

それと、電子ピアノをのメリットは調律が自由になること。
一般的な平均律はもちろん、さまざまな調の純正律に対応できます。

これも自分で一音ずつチューニングを施して、設定ファイルを保存することで使い分け可。

その時の気分に応じて、調律を変えて演奏できる。
同じピアノで、同じように弾いても、全く異なる表情を見せてくれるのは楽しいと思います。

ふつうにピアノを設置すればいいって?

ははは。。


ピアノ音源 絶賛解体中

4ヶ月かかってカスタムしたピアノ音源
欠陥がございました。

リリース調整できてない。。
これのせいで、演奏に違和感。

リリースだけ練り直しです。
元のやつも意外に手抜き調整だったので、
これ、かなりピアノが練られる。

反省点は

独自カスタムしたからといって
全てが良くなるわけではない。

抜け、漏れ。
把握出来ないとこは見逃す。
時間かけて練り上げかあるまい。

ピアノ演奏行けるようになるか


ピアノ音源を一から組み立てて得られた発見

出来上がっている音源をバラして一から組み立てるような人はいなさそうなので、ちょとばかり数奇な発見を書き留めます。参考になるかは分からない。

打鍵(ベロシティ)の強さと音量(-db)変化

おおよそlog()の変化。
直線的な変化じゃなく、打鍵が小さくなるほど音量が大幅に小さくなっていく。

という前提で組んだ方が演奏しやすい感じだ。
本物のピアノは。

電子キーボードは逆で、柔らかいタッチから徐々に大きくなる変化が増えていくイメージ。

収録の日付は、調律バランスと関係

夏場と冬場で、ピアノの調律は加減が変わる。同じように調律してたとしてもHzが微妙に変化する。

何ヶ月も渡って入念に収録されているピアノサンプルの場合、収録した日付のズレは頭の片隅に入れておいた方がいい。

例えば、今回ペダルレゾナンスと通常のサンプルは、別々の日に録られているかもしれない。
ペダル入りはピッチがやや下がり気味。
このままで良い?
それとも少しピッチ上方修正?

この点は「通る」案配で試すしかない。

ド、ファ、ソ

平均律でも、純正の整った響きに近い組み合わせ。

ド。ファ。
ソ。ド。

この鍵盤の配置とか音の比率で、オクターブ毎に調整していくと良い感じだった。

和音の響きが凄まじく良い。

高音になるほどピッチ↑
低音になるほどピッチ↓

これはピアノの構造上、ピアノ線の圧を左右バランスよくするためにこうなってる?

変化はわずか。
差を残す方がよいのか?
僅かに調律を施すべきか?

若干に抑える。

ハーフペダル

アンプエンベロープ?で、サスティンを0、ディケイタイムを数秒。

リペダル

ペダルの加減で、レゾナンス共鳴の音量を急激に下げたり元に戻したり。

スタッカート

短い音ほどリリースサンプルを強く。
サスティンが長いほどリリースは減少。

製品版は完璧ではない

一般的な製品版は、あくまでも万人向けの調整を目指しており、私の目指すところではない。

以上。


メルヘンフォーレストの担当BGM制作話

メルヘンフォーレストの発売日から早くも半年経ちました。

時の案内人からはBGMを4曲提供させていただいて、どれも思い入れ深い曲なので、制作秘話などを紹介したいなと、ブログに書いてみてます。

 
当時、私は制作環境を1から組み上げてる最中で

…ドレミの調律を独自に調整中
…初めてのDAW(Reaper)での制作
…外部プラグイン一切無し
…使える楽器がない、1音ずつ収録のwavファイルを組み立てる所から

 
という、とんでもない状況にて、ベストを尽くした納品だったと自分の中で。はい。何とか形に。

2ヵ月頂いた期間のうちの約半分が、何とか曲を作れる環境にする!という勢いでした。

全て独自のカスタム音源で、一つの楽器をまともに組み上げるのに下手したら1週間はかかるため、使う音だけに絞って。。厳選して、奏法を揃えて。
過去、最高に、1音1音と向き合って、間に合わせた奇跡の産物となりました(‘ ‘*)

普通にプロ作曲家さんからしたら有り得ない状況ですね。。。

 

。。。各曲目のこだわりどころなどを上げます

 

。星霊輪廻曲(第4層エントランス
この曲は、ずっとずっと時が停止していた世界、に囚われていた魂たちが、本来の時の流れに還れるように、と願いを込めて作りました。

これまで時の迷い人、と名乗ってた当時、この名前では満足にテーマに添えられない…と考え「時の案内人」に。勢いで銘を変えるに至ります。

新しく時の案内人になって、今までの古いdawや音源、ドレミの概念の一切を捨て、ほぼ全てが一新された、音を1から築き上げた初のBGM作品になります。

 
時の流れと共鳴するHz…定められた1音に、響き合うもう一つの音程、さらにもう一つの音程… それらの音が繋がりあって、時の旋律を刻んでいく。

それぞれの魂が本来の位置に立ち返るとき、世界は調和の響きを奏でる。

まだ深く閉ざされた暗闇、不安と喪失の悲しみが渦巻いてる中で、魂たちに少しずつ探索の道が開かれ、希望の光が差し込んでくるような、こないような…

相当な気合いの込めようを、この場面に託しました。

探索の拠点ということで聴いてる時間が長くなるため、できる限り聞き流せるように。音を抜く仕上げをして完成。

 
ちなみに竪琴はレテさんが弾いてるイメージです。途中のフルートはメルンちゃん。

 

。冒険の手引き(チュートリアル
当時の私に相応しいBGMだ~。
何しろ初めてのことだらけで、右往左往。初めて組んだフルート?の楽器もなんかこう音程がずれてるし…

という制作環境に、ぴったりハマりました(‘ ‘*)♪

メルンちゃんみたいにとにかく元気に演奏会したら良いんだ~!
っていう調整の新フルート。

そしてガイドしてくれる渡鳥銀河くんは、もうちょい真面目に音程を揃えて吹いた先輩フルートとして。

合わせてみました。
 

。。。後から聞いたら、メルンちゃんフルート(2巡目のフレーズ)の方が個性があって響くんですよね~。。

銀河くんーー!!
真面目に丁寧に話してるのに、こう、読み飛ばされたり報われなさそうな響きになってるのが、私は好きです。。

そうして、チュートリアル回を彩るBGMに仕上がってくれました。♪♪♪

 

。何を作ろうかな?
こちら!錬金調合シーンです!
アトリエ系やノーラと刻の工房のようなイメージが先にありましたが、それが地下ダンジョンの中に転移してしまった…!

今回、曲作るのに採用した音源たちは、たまたま空間的なSOUND(元々からエコーがかかってある)であったため、地下ダンジョンでの錬金風景がより表現できたのではないかなぁと考えます。

残響音の細やかな扱いまでは、まだdawの下準備が足らなかったのが心残り。

 
メルンちゃんの、何を作ろうかな?の心情を表すかのように、あれかな?これかな?って、メロディーが転調していくのを楽しみます。

なぉ、純正律。での転調。
珍しい仕上がりだろうなと密かに思いつつ。

錬金風景、上手くハマってくれたなら感無量です。

 

。おかえりなさいメルンちゃん(ダンジョンリザルト画面
他3曲に力を使い果たしたため、もう休憩しよう、次回また頑張ろう。って、さらっと作った曲になってしまいました。

この曲だけ、極端に脱力して作ったので、開発者さんから、はわわわわ。、じーーーー。

 
はい、。。
探索、制作、ゲーム作り。曲の仕上げ段階。
ものすごーく、ものすごーく、もう年月も置いてきぼりにされる勢いで、でたらめに大変な細かいバグの応酬で、この仕上げの段階というのがですね、得てして、終わりの見えない作業なわけですよ。。

探索が一見終わるじゃないですか。
そしたら、次はもっと励むぞ!!
というときと、

もうだめだ寝よ…
となるときと、二通りあると思われます。

私は迷わず後者を選択してしまいました。。。

 

たぶん、もう全てを使い果たしたのだと思われます。

もう頑張ったんだから、あとは温かいお風呂と、おいしい晩御飯と、くまさんのぬいぐるみ抱っこしながら、ゆっくり休んでね。と、自分たちを労うメッセージとして、〆の曲を書かせていただきました。

ご清聴ありがとうございました(‘ ‘*)