いっさくこんぴ第二弾にてバイオリンを弾いて頂きました

ずいぶんとお久しぶりです。時の迷い人の秋野です。
昨年11月より、音楽用のノートパソコンを新調して、設定に3ヶ月も費やしてしまいました。。素材集のリリースも控えてるというのに、長らくご無沙汰。

PC環境も制作ソフトも一新する中で、ひとつTwitter間で面白い企画が開催されてまして。以前のMacbookで作った最後の曲となるものを納品してまいりました。

参考リンク ⇒ いっさくこんぴ第一弾

 
プロのヴァイオリニスト(松本一策さん)に、色々な方の提供する楽曲を演奏してもらい、CDになって販売されるというものです。
曲を提供する側としては、ヴァイオリンの生演奏をオリジナル曲に無料で入れて頂けること、演奏側の視点で曲を感じ取ってくださる(気をつけるポイントなどが聞ける)のが楽しみな所。

ほら、パソコン上で作曲するって、実際の楽器を触って鳴らしてるわけじゃないので
感覚的に、こう、ほら。その音がどういう響きなのか意識があまり届かないんですよね。
特に音源というのは収録の限られた範囲でしか表現できない、DTMの弱点。
それが今回、一策さんの生演奏を入れて頂けて、ヴァイオリンに対する視野が広がりました。

音の響きが多彩に移り変わる。これが本物の音かと。
伴奏に合わせて、その演奏はリアルタイムで空間を表現してくれる。
で、音に込められたものが、機械演奏とは別物です。はるかに素晴らしい!
お陰で、ヴァイオリンに対する意識の勉強になりました。

濃密なスケジュールの中、まずは感謝を。ありがとうございます。

 
今回提供した曲は、3/1にリリースされます。

 
いっさくこんぴ2のご案内


ヴァイオリンの音色

ヴァイオリンの音色

本当に不思議。
同じような形、同じような造り、同じような弦の長さ。
ヴァイオリン、一つとして殆どが同じように映るのだけど。

本当に一つ一つ、音色が違う。

 
特に、演奏する人でものっっすごく音色が違う。
同じ演奏する人でも、その時の体調や気分で、全然音の響きが変わってくる。
ここまで弾く存在で変わる楽器って、他にあるだろうかってくらい。

ヴァイオリンの難しいところであり、魅力にもなってる。

 
この楽器に触れるようになって
「音」をもっと身近に感じるようになりました。

パワーストーンの影響が、音で示されるならばきっと
このヴァイオリンの音色がそれに近いんじゃないかって。

 
一つとして同じ石がないように、一つとして同じヴァイオリンはなく
また、身に付ける人。演奏する人で、それが魅せる表情や音色が段違いに変わる。

 
この楽器に出会えて本当によかった。
物事を、今まで得た物の考え方や自分の推測だけで観てたのが
実際に、音で聞いて体感できるようになったんだから。

 
ホントは幼少の頃から始めたい楽器だった?
だけど、今。数十年の人生で培ったもの全てをもってして
ヴァイオリンという新しい身体を手に入れた実感も、他の人にはない特別なものに感じてる

おそらく、おそらくだけど。ある程度弾きこなすくらいは問題なく行えると思うんだ。
今までの10年分くらいの遅れはすぐに取り戻せる。

ヴァイオリンの上達は、掛けた時間じゃない。
その楽器をどう捉えるか、想いによるところが大きい。
それをどう捉え、どう接してきたかが、実際に演奏したときに現れる。

 

ヴァイオリンは、自分の人生と一緒に成長していく楽器だし。
自分の物の考え方、生き方、演奏のスタイルを記憶して、それに合った音色を響かせてくれる。
もちろん、製作者の思いや、素材となった樹の情報、想いまでも根幹に反映されるだろう。

色んな存在を感じる。
色んな存在の生命の足あとが
ただひとつの楽器に集約されて響き合う。

こんなに素晴らしい楽器が、世の中には存在したんだ。


欠片を繋げる旅

分断された世界c.。。

で、どんなに表現の術を磨いても
たかが知れてるんだなって思った。

 

バイオリンやオーケストラの生演奏を聴いただけで

今まで作ってきた作品の平坦さと
これから出来上がる音のイメージに

すごい差が見えてくる。

 
自分の知らない場所へどんどん旅に出て、
忘れてたパズルの欠片を少しずつ拾い集めるの
大切だなって思った。表現の幅が全然変わる。
作品の質を上げるって、外に出て新しい世界を見聞きすることなんだ。


ヴァイオリン演奏は冷たく氷のように

弾く。

ヴァイオリンは、演奏する時
すごく心の状態が現われる楽器と思う。

 
だからこそ思った。

冷たく、氷のように。
何の情感も込めずに、ただ弾くことをする。

氷。氷の演奏をする。
一切の表情を込めるものか。
薄れゆく氷化粧の裏庭。

冷たさを音に乗せ、る。
何もない。

淡々と、完璧な演奏。冷たい演奏。
凍りつくほどの、冷たい音を。


すぎやまこういちさんの世界

2日連続コンサート、なんと贅沢な週末なんでしょう(‘ ‘*)
昨日のバイオリンソロにつづいて、今日は九州交響楽団によるオーケストラ編成。
ドラクエで有名なあの、すぎやまこういちさんの手がけるコンサートでした。

バイオリンの先生が案内してくださったんですよ。
もうこんな素晴らしい演奏会に…感激(o o。)

 
オーケストラ編成なんて生で聴くのは、おそらく初めてのことで。
隣でMUSIC MATERIALの涼さんが、オーケストラについて事細やかに説明してくれて
こういう編成で作れるんだなぁと、学ばせていただく(o v o。)

木管
中央に、ピッコロ、フルート、クラリネット、オーボエ。

金管
その奥にホルン、トロンボーン、トランペット、チューバ

弦楽器
ハープが左側
前側にバイオリン1、バイオリン2、ビオラ、チェロ、奥にコントラバス

左奥がパーカッション
ティンパニ、シンバル、タンバリン、洋太鼓、鉄琴

オーケストラ編成
今回のコンサートが始まる前の様子。
何となく楽器の位置が見えてくるかも?

オーケストラ編成2

オーケストラ編成の時はオーボエの音を基準にして
他の楽器もそれに合わせて調律していくようです。

 
今まで、金管とかあまり使えてなかったけれど
これもアンサンブルストリングスのような音使いで、
金管楽器を使ってあげると良いことがわかった。

音のメリハリがまたすごく
盛り上がる所で一気に音量がぶわ〜って。
ストリングスは、ホントに最初繊細に空間を飾り付けるくらいの小さな音色なのが
盛り上げ方、ティンパニやシンバルとともに、金管や木管のアンサンブルが加わって
コントラバスの低音が後押しして、ぶわ〜.。.:*・゜

*・゜゜・*:.。..。.:*・゜(n‘ ‘)η゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*!!!!

圧巻ですね…

要所要所で、楽器の役割が入れ替わったり
アンサンブルがソロに切り替わったりと
場面の変化に応じて音楽の表情がどんどん変わっていく。

始終音を追うのが楽しみで、あっという間に終わってしまった、
そんなコンサートでした。

 
ドラクエは、やったことないが、これ実際にプレイしてたらまた違っただろうなぁ。
生演奏ですよ、もう迫力からして段違い。素晴らしかった。

 
演奏終わった後に聞いた話ですが、
すぎやまこういちさんはファミコン時代
ドラクエの曲をフルオーケストラ編成で一度書き上げてから
ファミコン音源(3音のみ)に絞ることをしてたんだって。

当時、ファミコンのBGMからして力の入り方が違うのだと。
その奥深さを改めて実感したのです。

すぎやまこういちさん、すごい人だ…
途中、客席でお隣に座っていただきました。

そうだ。
この音楽は、楽器の一音一音が、すぎやまさんご自身の手で描いたものなのだ。
それを、今。自分たちは聴き入って、かつてのドラクエの世界観を一緒になって味わってる。

自分には、とても新鮮で、感銘を受け続けてるこの音楽たち。
すぎやまさんご自身は、どんな想いで演奏を聞いてらっしゃるのかな?

そんなことをふと思いました。

 

今日、すぎやまこういちさんの音楽に触れて
お隣で顔も合わせて頂いて、お話も聞けて。
なんとまぁ興奮に満ちた一日だったでしょう。

 
このような素晴らしい演奏を聴けて
本当に感動ものでした(uu*)