歴史書は事実しか語ってないように見えて

歴史書は、一見事実しか語ってないように見える。
けれども、その背景にある見えない部分。

その人は何を思い、どのような理由でその行動に至ったか
まで見ようと思えば、どの時代でも人間味のあるドラマとして再現できる。

一つ前の日記の

「なぜカイムは弟を殺してしまうほど嫉妬したのだろう」

と思いを巡らせると。
このような思考が浮かび上がってきました。

 

自然から追放され、宇宙との繋がりをなくしてしまった彼らは
人との繋がり、この場合は主に母上との繋がりが第一の生命線だった。

この時代になってヤハウェって名前が唯一神として出てくるけど
追放前は、その名は出てこない。自然の中では、ただ「神」としか出てこない。
だから、おそらくはヤハウェっていうのは古代とはまた別次元での神の名なのだと思う。
役職に近いだろうか、母ウェ。。。

解釈は間違ってるかもだけど、
おそらく彼ら子どもたちにとって、母ウェというのは絶対的な存在だった。
それなしでは生きていけないほどに、生命線となる繋がりだった。
その母親の愛を、弟に取られたと思ったのだ。

それは、カイムにとっては死活問題だったと思う。
だって、自然から切り離されて、望みは人との繋がりだけ。
家族との繋がりだけ。それを弟に全て取られてしまったと捉えたら

カイムは要らない子となってしまうのだ。

必要とされない生命は、この世界で生きてはいけない。
だから、そうなる前に弟を殺した、と観るのだろうか…

あともう一つ。

人類の祖が、アダンとイヴァだと言われている。
一見これは正しいように見えて、でもよくよく見ると
追放後、外界には違う部族たちが居たように読み解ける。
私たちの祖は、アダンやイヴァの系譜だけではないかもしれない。

 

彼らには、このような考え方がある。
我々は選ばれし人間だが、その他下々の野蛮な人たちはそうではない。
家畜と同等のようなものであると。

我々の選ばれし人類の祖「アダンとイヴァ」こそが最初の人類であり
それがわりと事実に近い形として現代に伝承されていた。

でもたぶん、他にも異なる民族は居た。
ただし、現代への記録には残さなかった。
ここが、失われた古代の遺産にも通ずるかも知れない。

創世記。天地創造の由来とは、
自然から追放された彼らによる、
人間格差の創造であるのだろうか。

(まだまだ小説ネタは続きますよ


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