世界の仕組み

近代にかけての世の中の縮図。
それは、1つの円を絶対的なものとみなし、
その他の存在を全てそこに巻き込んでいくというもの。

世界の仕組み。

1つの円に多くの存在を強制的に招集し、そして壁を作った。
そして、壁の外の存在を抹消した。存在を認めなかった。
1つの円にすべて収めようとした。

 

一方的なメディアの発信、教育、しきたり、教えですよ。

それを受けた一般の人達は、みんな一つの枠組みに囚われてしまったのです。

一人ひとりが、
唯一のオリジナルであるそれぞれの存在こそが、
それぞれの構築者だということを

忘れてしまった。

だって1つの絶対的な円が、他の円の存在(独創性)を一切認めないのだから。

そこから新しい領域が生まれることはない。

逆に、円の外は排除され、壁は強固なものとなり

参加者は自らの円である存在の一部を奪われ、

その存在の一部が奪われたことで

唯一絶対の円である領域も狭まっていった。

参加者全員は、限られた領域の中でしか生きることを許されない。

そんな時代が、近代だった。

 

思い返してご覧。

今までだって、そうやってしか生きていられなかったと思うよ。

家族のルール、
学校のルール、
会社のルール、
世の中のルール。
国という枠組み、

みんな唯一絶対の円にとらわれて、
そのなかで細々と自分たちの小さな円を作って

その小さな円の中に無理やり自分を閉じ込めて、我慢して生きていたじゃない。

 

それはね。

結界なんだ。壁という結界なんだ。

他の存在を認めない、拒絶の壁という結界。

唯一絶対の円の中だけが全てである、という思い込み、囚われ。

だから、みんなが資源を取り合い、小競り合いになってしまうのでしょう。

 

どうして壁は生まれたの?

最初は、恐怖からだった。

どうして恐怖したの?

彼は他の存在を認められなかったんだ。信頼できなかった。だから怖かった

なぜ信頼できなかったか?

彼は、自分の心のなかに懐疑心を抱いていたからだ。
懐疑心が彼の円というフィルターをとおして見た時、外の世界が「危険」に映ったんだ。

だから、一切を排除しようとした。
それが彼なりの正義だったし、また彼が唯一安息の場を実現できる方法と考えたのだ。と思う。

でも結果的に争いは加速し、
限りある資源は失われつつあり、
人々は苦しい生活を余儀なくされていく。

実際は彼の心の懐疑心が、近代の世の有り様として映しだしているにすぎないのだから。
どんなに、どんなに他を排除しようと、それはさらなる苦しみを生むばかり。

彼は安心したかったのだろう。
ならば、どうやって安心たりえるのだろう。

まわりを信頼することが出来ればいいのだろうが。
彼にはそれは難しいことなのではなかろうか。

だって、もうすでに、人の心を無くしているような気がするもの。
ずっと怯えてる。何に怯えてる?
世界はどんどん狭まって、自分の居場所すらなくなっていく未来を。

今頃、何に怯えるの?

もうすぐ終わらせてあげるから。
何もない、そこには何もない。

不安も、危険も、痛みも、何もないから。

もうすぐ、安息の願いが叶うんだよ?


“世界の仕組み” への1件のコメント

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