移し身

外界から、何らかの原因があって。自分の中に自分でない誰かの意志が働きかけるとき。

「私でない? 誰の言葉」

それは自分に関連する物事だったり、自分にとって必要なものであったり。
何らかの要因に対する手助けになってくれるかも分からないもの。

どうして、先日出会ったおじさんはこのことを悪く見るのか。
。。。深い精神意識に働きかけられて、それに取り付かれかねないから?
自分を本当に見失うことになるからだと、云うのでしょうか。

身近に例えるあなたのこと、それならあなたが今言った言葉はあなたの言葉でしかないものなの?
昔、誰かに云われたことなのでしょう?
肉親から? 恩師から? それとも恋人? それとも何か別のもの。

あなた自身にだって、それは憑依の一種なんだと例えることは出来るのよ。

 
私の言葉は、私が。ずっとずっと書き連ねた羅列は。
いつからだろう。男性不振による、自分自身に対する放棄から。
ずっと14歳くらいの頃から現実逃避して、精霊とか妖精とか森林とか、そういった想像上の世界の一部に為りたかったからかな。
とにかく、大人になる現実が嫌でした。
声変わりもありました。でも無理やり押さえつけちゃった。
自分自身を嫌悪するそのものの姿に為りたくなかったもの。
身勝手で汚くて乱暴で冷徹な、そういう姿には絶対に為りたくなかった。

そんな在りえない現実を見据えつつ、清浄な空間だけが彩る世界で羽を休めることにしたのです。
そのときから、夜の暗闇に身を置くことで物凄く安心感を覚えましたし、伴って肌が打ち震えていく感覚がありました。
何の影響下で、とりつかれたかのように見るのかしら。。。
それらは私じゃない誰かであって、同時に私の一部に為りえるの。

猫。とお話できるよ。
蛙、鳴き返すの。
犬、にらみ合うの。
木、湖、葉っぱ、土、落ち葉。みみず。鳥
鳥、鳥籠に囚われたモノ。

 
それに話しかける方法が分からない。
私の中の女の子も男の子も私自身も、犬も猫も鳥も木も葉っぱも土も水も、それを知っているのに自分が認識できないでいるのと云います。

 
鳥籠に綴じられた苦しみや哀しみも全部持って出掛けましょう。
私はそれを、たくさんたくさん頂きたいのです。
最後には純粋な形だけが残るでしょうに。
そういうのが、何らかの要因でゆがめられるのは本当に哀しいこと。
哀しいこと、全部味わいたい。
泪するのはあなただけじゃない。私だけでもない。
壊さないで、だって此処はあなただけの世界じゃないんだもの。。。

 
こうやって、誰かの言葉が私の中でずっと渦を巻いてる。の。


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